「ゼロカットの執行には何か条件がある?」
「ゼロカットされないことってあるの?」
ゼロカットのことは聞いたことがあっても詳しいことはよく知らない、という人はこう言った疑問を感じたことがあるかも知れません。
XM(XMTrading)にはゼロカットという口座残高のマイナス分を帳消しにしてくれるシステムが存在します。
また、マイナス分が「0」になるため、追証もありません。
借金を背負う心配ないので、安心して取引することができます。
今回は、ゼロカットの仕組みを細かく解説していきます。
XMTradingのゼロカットとは
ロスカットが間に合わず、口座残高がマイナスになってしまった時に資産をゼロにリセットしてくれるシステム。
例えば、口座残高が50万円のとき、トレードで80万円の損失を出すと、口座残高は-30万円になります。
この時のマイナス資産30万円分はXMが負担して、口座残高を0に戻してくれます。
そのため、実際の損失額は80万円から30万円を差し引いた50万円になります。
ロスカットとゼロカットの違い
ゼロカットとロスカットは名前が似ていますが、全くの別物です。
ゼロカットは口座残高がマイナスになった時に、マイナス分を補ってくれるものでしたね。
ロスカットは口座残高がマイナスになるのを事前に防いでくれるものになります。
つまり、通常はゼロカットが発動する前に「ロスカット」が発動します。
【計算式:必要証拠金=有効証拠金÷必要証拠金×100%】
XMでは証拠金維持率が20%を下回ると、ロスカットが起こるように設定されています。
ロスカットが成功すれば、口座残高がマイナスになることがないので、ゼロカットは発動しません。
ゼロカットはロスカットが間に合わず、口座残高がマイナスになった場合にのみ発動するのです。
ゼロカットやロスカットは元からついている機能なので、特に設定などをする必要はありません。
ロスカットについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
XM(XMtrading)には「ロスカット」という自動損切りシステムがあります。 このロスカットが発動する目安を、XMでは証拠金維持率の20%に設定しています。 今回の記事ではロスカットの発動条件や、証拠金維持率の計算方 …
証拠金維持率の詳しい解説はこちらからどうぞ。
証拠金維持率とは、必要証拠金に対する有効証拠金(残高+含み損益)の割合のこと。ロスカットが20%と低めに設定されているXMですが、そのメリット、デメリットを徹底解説します。
XMのゼロカットとハイレバレッジは相性が良い
ゼロカットとハイレバレッジは相性が抜群です。
レバレッジとは
レバレッジとは、「てこの原理」という意味です。
てこの原理を使うと小さな力で重い物を持ち上げられるのと同じように、FXの世界では「レバレッジ」をかけて、小さな資金で大きな取引をすることができます。
かけられるレバレッジの最高値はFX業者によって異なり、XMでは最大888倍までかけることができます。
大きなレバレッジのことを「ハイレバレッジ」と言い、その業者でかけられる最大のレバレッジのことを「フルレバレッジ」と言います。
国内のFX業者が提供できる最大レバレッジは25倍であることから、XMの888倍は相当大きいことが分かりますね。
レバレッジについての詳しい解説はこちらからどうぞ。
XM(XMTrading)のレバレッジはマイクロ/スタンダード口座で最大888倍、ゼロ口座だと最大500倍に設定されています。 XMは最大レバレッジが888倍(500倍)ですが、レバレッジの倍率は自分で自由に設定すること …
ハイレバレッジのリスクはゼロカットで限定される
ハイレバレッジの取引は自己資金の何倍もの利益を狙えるため、とても魅力的ですよね。
しかし、それは同時に自己資金の何倍もの大きな損失を出す可能性も高いということです。
例えば、以下の条件でポジションを建てたとします。
レバレッジ:888倍
取引量:1ロット(10万通貨=1000万円分)
ポジション:買い
このとき、レバレッジ888倍かけていることから、必要証拠金(取引に必要な資金)はたったの1万1261円(1000万円÷888)です。
もし、このままドル円が110円まで上がれば、100万円の利益(10円×100,000通貨)になります。
必要証拠金の約100倍の利益が手に入ったってことよね。
逆にドル円が90円まで下がれば、100万円の損失が発生します。
口座に10万円入っていたとしても、90万円の借金を抱えることになってしまいます。
必要証拠金の約100倍の損失…
ですが、ゼロカットがあれば、自己資金は消滅してしまいますが、借金を背負うことはありません。
ゼロカットがあるXMでは、多額の借金を背負う心配なしでハイレバレッジの取引を行うことができるのです。
つまり、成功すれば大量の利益を得ることができ、失敗しても多額の借金を背負う心配がないので、どちらに転んでもトレーダーが証拠金以上の損失を被ることがありません。
ただし、ゼロカットで補填されるのはマイナス残高分だけであり、証拠金分(自己資金分)は返って来ないので、ご注意ください。
ゼロカットが発動する条件
口座残高がマイナスであるだけではゼロカットはされません。
有効証拠金がマイナスであること
有効証拠金とは、残高にボーナス(クレジット)と未決済損益を加えたものです。
有効証拠金= 口座残高 + ボーナス(クレジット)± 未決済損益
例えば、ロスカットが発動したのに間に合わず、口座残高がマイナスになってからロスカットが執行されたとします。
その場合、保有している全てのポジションが自動決済され、未決済ポジションがなくなるので、未決済損益はゼロとなります。
そのため「ボーナス」の額によって、有効証拠金が左右されることになります。
つまり、「ボーナス」が口座残高のマイナス分よりも大きければ、有効証拠金はプラスになり、ゼロカットは執行されません。
逆に「ボーナス」が残高残高のマイナス分よりも小さければ、有効証拠金はマイナスになるため、ゼロカットが執行されることになります。
ゼロカットが発動する条件:有効証拠金がマイナス
例を用いて有効証拠金の計算をし、ゼロカットされるかどうか判断してみましょう。
【口座状況】
口座残高:1万円
ボーナス(クレジット):4万円
ポジション:含み損3万円
ある日、ポジションが含み損3万円で強制決済になったとします。
すると、口座残高から損失分3万円が引かれます。
口座残高:1万円(口座残高)- 3万円(損失額)= -2万円
ここで口座の有効証拠金を計算してみましょう。
有効証拠金:-2万円(口座残高)+ 4万円(ボーナス)= 2万円
このように有効証拠金は2万円でありマイナスではないので、ゼロカットは発動しません。
(×)残高がマイナス
(○)有効証拠金がマイナス
ゼロカットが発動する条件:証拠金維持率0%以下
XMのゼロカットシステムが執行される証拠金維持率が明確に定められているわけではありませんが、証拠金維持率が0%以下にならなければ、ゼロカットシステムが発動する条件を満たしていることになりません。
証拠金維持率50%でマージンコール発動、20%でロスカット発動、0%以下でゼロカットシステムが発動する条件が満たされることになります。
ボーナスの金額によってゼロカットの補填金額が変わる
ゼロカットは、口座残高のマイナス分をボーナスで補填できなかった場合に執行されます。
補填される金額は、ボーナスの金額により異なります。
ゼロカットが発動する条件でもお話ししたように、ボーナスで口座残高のマイナス分を埋められた場合は、ゼロカットは執行されません。
ボーナスが1万円の場合
ゼロカットされる金額:10万円-1万円=9万円
ボーナスが1万円の場合は、補いきれなかったマイナス残高の9万円がゼロカットされます。
ボーナスがない場合
ゼロカットされる金額:10万円-0万円=10万円
ボーナスがなければ、口座のマイナス分がそのままゼロカットされます。
リセットはいつされる?
残高0にリセットされるタイミングは特に決まっていないので、すぐにリセットされなくても焦る必要はありません。
基本的には数十分から数日の間にリセットされることが多いようです。
リセットされないときの対処法は?
入金すると即時リセットが執行されます。
なかなかリセットされない場合は入金することをおすすめします。
ゼロカット執行の流れ
ゼロカットが執行されるまでの流れを「入金しなかった場合」と「入金した場合」の二つに分けて、見ていきましょう。
ゼロカットまでの流れ~入金しなかった場合~
1.口座残高がマイナスになる
2.数十分から数日の間、口座残高はマイナスのまま
3.ゼロカットが執行される
ゼロカットまでの流れ~入金した場合~
1.口座残高がマイナスになる
2.入金する
3.即時ゼロカットが執行される
口座残高がマイナスのまま入金すると、入金した分がマイナス残高の補填に使われてしまうのではないかと心配かもしれませんが、そんなことにはならないので安心してください。
例えば、残高が-10万円の時、15万円入金したとします。
「入金額のうち、10万円分は補填に回され、実際入金されたのは5万円だけ…」なんてことは起こりえません。
XMPをボーナス換金するとマイナス残高がリセットされる?
幾つかのサイトで「XMPをボーナスに換金すると、ゼロカットが執行される」という情報を見かけました。
入金なしでゼロカットされるなら、便利ですよね。
しかし、それはデマだというサイトもちらほらありました。
真相を確かめるべく、XMTradingのカスタマーサービスに問い合わせてみました。
以下がその回答になります。
「XMPをボーナスに換金する」ではなく「ご入金のタイミング」で原則的にマイナス残高リセットは執行されます。
XMPをボーナスに換金したタイミングでは執行されないというとこで、この情報はデマだったようです。
XMPを現金に換金するとリセットされる
XMPを「ボーナス」に換金しても、リセットは執行されないとのことでした。
では、XMPを「現金」に変換すると、入金と見られるでしょうか。
以下がカスタマーサービスの回答になります。
マイナス残高にてXMPを現金に換金されますと、そちらは「入金」とみなされマイナス残高が執行されます。
現金への換金ならば、ゼロカットは執行されるようですね。
XMPを使用してマイナス残高をリセットする場合は、XMPを「現金」に換金しましょう。
Q&A
- ZERO口座でもゼロカットは発動する?
- はい、どの口座タイプでもゼロカットは発動します。
- 取引しているのが先物でもゼロカットは発動する?
- はい、どの銘柄を取引していてもゼロカットは発動します。
- 複数口座の場合、全ての口座がゼロカットされる?
- ゼロカットの対象は残高がマイナスになった口座だけです。
他の口座がゼロカットされたり、他の口座の資金がマイナス残高の補填に回されることもありません。
- 回数制限はある?何回もゼロカットされていると発動しなくなる?
- 回数制限はありません。何回でもゼロカットしてもらえます。
- 両建てしてても発動する?
- 同一口座内での両建てならゼロカットされます。
ただし、複数口座間・業者間・グループぐるみでの両建ては禁止されているため、ゼロカット以前に、口座を凍結されるなど何らかの罰則が科せられます。
XMでは規約違反になると、ゼロカットはされません。
- ゼロカットを悪用したらどうなる?
- ゼロカットを悪用しているとみなされると、レバレッジ制限や口座凍結などの罰則が科せられます。
ちなみにゼロカットの悪用の例には、「経済指標発表を狙ったハイレバレッジ取引」などが挙げられます。
経済指標発表時はレートが激しく変動するため、ロスカットが間に合わず、ゼロカットが必要になる可能性が高いです。
それを分かった上で、ハイレバトレードをすると、ゼロカットの乱用とみなされてしまいます。
規約違反にならないよう、こちらの記事を読んで、禁止事項をしっかり覚えておきましょう。
海外FX業者「XM(XMTrading)」は、顧客に快適な取引を行ってもらうために、禁止事項を設けています。 XMの利用規約に違反した不正行為をすると、口座の永久凍結や出金拒否などの危険があるので要注意です。   …
まとめ
ゼロカットはマイナス残高を帳消しにしてくれる有難いシステムです。
ただ有効証拠金がマイナスでないと、発動しないので注意してください。
また業者間での両建てなどの禁止事項を犯した場合も、ゼロカットは執行されません。
ゼロカットのあるXMでは、借金を背負う心配もありません。安全に楽しくトレードしましょう。
筆者:海外FXラボ編集部
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