「FXを始めてみたいけど、どうやって始めればいいの?」
「FXって危なくないの?やってみたいけど失敗したくない…。」
FXを始めるにあたり、取引で失敗するのが怖い、何から始めていいか分からないという方も多いはず。
そこで今回はFXの仕組みや専門用語を中心に、FXを始める前に知っておきたい基礎知識を紹介します。
FXについての基礎を事前に固めておくことで安心して取引を始めることができます。
本記事の後半では、初心者におすすめの海外FX業者も紹介しています。
FX(外国為替証拠金取引)とは?
ある国の通貨を別の国の通貨に交換することを「外国為替(Foreign Exchange)」といいます。
これが「Forex(フォレックス)」に短縮され、更に略されたのが「FX」です。
FXは日本語で「外国為替証拠金取引」または「外国為替保証金取引」と呼ばれています。
FXという呼び名の由来が分かったところで、早速FXの仕組みについて見ていきましょう。
FXで利益が出る仕組み
FXでは主に、為替レートの変動を利用することで利益を出します。
為替レートとは、ある国の通貨を他の国の通貨に交換するときの交換比率のことで、常に変動し続けています。
FXではこの変動するレートを利用して「安く買って高く売る」もしくは「高く売って安く買う」ことで利益を出すのです。
為替レートの変動により生じる利益を「為替差益」と言います。
上の画像のように、トレーダーは価格の動きを予測し、為替差益を狙います。
円高・円安とは?
円の価値が他通貨に対して相対的に高い状態を「円高」、低い状態を「円安」と言います。
円に対する各国通貨の価値は、経済成長率やインフレ率などの経済情勢に応じて常に変動しています。
例えば、ドル円で1ドル=110円から109円になった場合、「1円円高になった」と言います。
1ドルの価値が110円から109円に下がったことで、円の価値が相対的に上がったと考えられるからです。
外貨を円に換える需要が多いと、外貨が売られる一方で円が買われるため、円高が進みます。
反対に、ドル円で1ドル=110円から111円になった場合、「1円円安になった」と言います。
1ドルの価値が110円から111円に上がったことで、円の価値が相対的に下がったと考えられるからです。
円を外貨に換える需要が多いと、円が売られる一方で外貨が買われるため、円安が進みます。
円高と円安のメリット・デメリット
円高や円安は私たちの生活に良い影響も悪い影響ももたらします。
円高・円安のメリットとデメリットは以下の表の通りです。
▼円高と円安のメリット・デメリット一覧表
メリット | デメリット | |
円高 | ・外国製品の価格が安くなる ・輸入関連の株価が上がる | ・外貨建ての資産価値が低くなる ・外国製品が値下がりし、日本製品の競争力が下がる |
円安 | ・外貨建ての資産価値が高くなる ・外国製品が値上がりし、日本製品の競争力が上がる | ・外国製品の価格が高くなる ・輸入関連の株価が下がる |
円高では円の価値が上がるため、外国製品が買いやすくなって輸入産業が好調になり、輸入に関連する日本企業の株価が上がります。
逆に円安では、海外市場における日本製品の価格競争力が高まることで輸出産業が好調になり、輸出に関連する日本企業の株価が上がります。
円高・円安の知識をFX取引に取り入れよう!
今回はドル円を取引する場合を例に挙げます。
今後相場が円高に動くと予想した場合、「売り」から取引を始めます。
予想通り円高に動けば利益、予想に反して円安に動けば損失となります。
反対に、今後相場が円安に動くと予想した場合、「買い」から取引を始めます。
予想通り円安に動けば利益、予想に反して円高に動けば損失となります。
FXを始めるにあたり、円高・円安はしっかり理解しておきましょう。
基軸通貨・決済通貨とは?
FX取引をするにあたり、為替レートの構成を理解しておくことも大切です。
為替レートは「基軸通貨」と「決済通貨」によって構成されています。
売ったり買ったりする通貨を「基軸通貨」といい、為替レートの左側に表記されます。
そして、右側に表記されている通貨は「決済通貨」といい、決済を行う契約通貨にあたります。
チャートに表示されるレートは通常、決済通貨となります。
例えば、ドル円(USD/JPY)の場合、米ドル(USD)が基軸通貨、円(JPY)が決済通貨となります。
そしてこの場合、ドル円のレートは決済通貨である円で表示されます。
為替相場はどうして動くの?
FXでは為替レートの変動によって利益が出ることが分かりましたが、そもそも為替レートはなぜ変動するのでしょうか。
為替相場が変動する直接的な要因は「需要と供給のバランス」です。
当然、買いたい人が多ければ価格は上がり、売りたい人が多ければ価格は下がります。
このように、為替相場は需要と供給のバランスの変化に連動して常に動いているのです。
需要と供給に影響を与える要因はいくつかあり、ここからは短期的要因と中長期的要因に分けて見ていきます。
短期的要因
需要と供給を左右する短期的な要因には以下の4つが挙げられます。
①中央銀行による為替介入
②要人の発言
③経済指標の発表
④地域紛争や戦争
それぞれの要因を詳しく見ていきましょう。
①中央銀行による為替介入
中央銀行とは国の金融機構の中核となる公的な銀行のことで、日本では日本銀行がこれにあたります。
中央銀行は外国為替市場において為替相場に影響を与えることを目的に通貨を売買することがあります。
このことを為替介入(外国為替平衡操作)と言い、外国為替の売買によって需給を調整しているのです。
②要人の発言
要人とは、国の経済政策を担う政府高官や高級官僚、金融政策を担う中央銀行の総裁やその関係者を指します。
彼らの発言によって景気の現状や見通しがある程度明らかになるため、結果的に相場が動きます。
要人の発言から、景気が上向きであると判断された場合には為替相場が上昇し、逆に景気が下向きであると判断された場合には為替相場が下落するという傾向があります。
③経済指標の発表
経済指標とは、各国の政府や経済関連の中央省庁、中央銀行が発表する「経済に関連する統計」のことです。
景気、消費、投資、雇用、貿易、生産、物価など様々な指標が存在しますが、中でも最も注目されているのは米国の雇用統計です。
経済指標の多くは事前に予想値が出されますが、予想値と発表結果に大きな乖離があった場合、今後の景気動向に対する様々な考えが交錯することで売買が加速し、一時的に価格が大きく変動することがあります。
④地域紛争や戦争
地域紛争や戦争が経済に大きな影響を与えると懸念されたとき、為替相場の変動要因となることがあります。
他にも、テロ事件や自然災害などの有事があると経済が混乱すると考えられて、その当事国の通貨が下落することがあります。
急な為替相場の変動には注意しましょう。
中長期的要因
需要と供給を左右する中長期的な要因には以下の3つが挙げられます。
①金利の変動
②物価の変動
③貿易収支
それぞれの要因を詳しく見ていきましょう。
①金利の変動
金利の動きと為替には密接な関係があり、 金利の変動が為替に影響することはよくあります。
基本的に、金利が上昇するとその国の通貨は買われ、逆に金利が低下するとその国の通貨は売られます。
なぜなら投資家はより有利な金利を求め、金利の高い資産の比率を増やそうとするからです。
こうした動きによって需給のバランスに変化が生じ、結果として為替相場にも影響が出るのです。
②物価の変動
物価の変動も為替相場に影響を与えます。
物価が上昇すれば、相対的にお金の価値が下がるため、為替レートも安くなります。
このことから、インフレの傾向がある国の通過は通貨安になりやすいと言われています。
インフレとは継続的に物価が上昇している状態のことで、貨幣価値の下落を意味するからです。
③貿易収支
貿易収支とは、財貨(物)の輸出入の収支を指します。
輸出額が輸入額を上回る状況を貿易黒字、輸入額が輸出額を上回る状況を貿易赤字といいます。
一般的に、貿易黒字が増えると円高(通貨高)になり、貿易赤字が増えると円安(通貨安)になります。
貿易黒字が増えるとその分相手国から受け取る外貨が増えるため、外貨を円転するために円買いの需要が増えて円高になります。
反対に、貿易赤字が増えると相手国に渡す外貨が必要になるため、円を売って外貨を買う動きが強まり円安になるのです。
FXにおける損益計算の方法
続いては、FXにおける損益の計算方法を見ていきます。
損益は以下の計算式を使って求めることができます。
損益 =「レート差」×「取引数量」×「円換算レート」
では、実際に損益を計算してみましょう。
ドル円を1ロット(XMスタンダード口座では1ロット=100,000通貨)取引する際、100.00円で買い注文を出し、100.10円になった時点で決済売り注文を出すとします。
この場合、レート差は0.1円(決済価格−注文価格)となり、損益は0.1円×100,000通貨で求まります。
損益を計算してみると、10,000円の利益を獲得できることが分かりました。
クロス円など円が決済通貨の場合を例に、取引通貨量と獲得pipsごとに獲得できる利益を見てみましょう。
獲得pips | 1,000通貨 | 10,000通貨 | 100,000通貨 |
0.01pips | 0,1円 | 1円 | 10円 |
0.1pips | 1円 | 10円 | 100円 |
1pips | 10円 | 100円 | 1,000円 |
10pips | 100円 | 1,000円 | 10,000円 |
100pips | 1,000円 | 10,000円 | 100,000円 |
1pips=0.01円なので、1,000通貨の取引で1pipsを獲得すると10円の利益となります。
FX取引における取引単位
FX取引における取引単位を「ロット(Lot)」と言います。
ロットは元々製造業の用語で、「生産・販売の最小単位」という意味で使われていたものがFXでも用いられるようになりました。
また、1ロットあたりの取引数量はFX会社によって異なり、国内FX会社は「1ロット=10,000通貨」、海外FX会社は「1ロット=100,000通貨」と定めている場合が多いです。
種類 | 1ロットあたりの取引数量 | 証拠金計算例※ (=為替レート×取引単位÷レバレッジ) |
国内FX業者(GMOクリック証券) | 10,000通貨 | 100×10,000通貨÷25(最大)=40,000円 |
海外FX業者(XM) | 100,000通貨 | 100×100,000通貨÷888(最大)=11,261円 |
小口取引 | 100通貨、1,000通貨 | 100×1,000通貨÷100=1,000円 |
※ドル円(1ドル=100円とする)を取引する場合の計算例です。
FX業者や口座タイプによっては小口の取引が可能で、100通貨や1,000通貨から取引できるところもあります。
1ロットあたりの取引数量はFX業者によって異なるので事前に確認しましょう。
FXの取引時間
FXは世界中の外国為替市場で取引されており、原則として平日24時間取引が可能です。
外国為替市場は東京、シンガポール、ロンドン、ニューヨークといった世界各地で開かれており、平日であれば常にどこかの市場が動いているからです。
ただし、ほとんどの国の為替市場が閉場する土日やクリスマス・お正月などの祝祭日には取引ができません。
実際の取引時間はFX業者によって異なるため、事前に調べておくと良いでしょう。
FXと外貨預金の違い
FXと外貨預金はどちらも外貨に投資する商品ですが、いくつか異なる点が存在します。
まずは、外貨預金は手持ちの範囲でしか取引できませんが、FXではレバレッジを活用することで証拠金として預けた資金の何倍もの取引が可能なことです。
他にも、FXは外貨預金と違って「空売り」が可能です。
FXでいう空売りは「高く売って安く買う」ことで利益を出す仕組みで、実際には持っていない通貨を持っていると仮定し、売りのポジションを保有します。
買いからしかエントリーできない外貨預金とは違い、FXでは円安・円安の両局面が収益のチャンスなのです。
いずれも、現物の受け渡しがない「差金決済取引」であるFXならではの特徴です。
海外FXと国内FXの違い
FXを始めようと思った時、「海外FXがいいって聞いたけど、国内FXと海外FXの違いは?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
海外FXと国内FXは同じFXですが、取引環境やサービス内容に違いがあります。
海外FXと国内FXの比較
まずは比較表で海外FXの代表的な業者XMと国内FX業者の違いを見てみましょう。
▼海外FX業者XMと国内FX業者の比較表
項目 | 国内FX業者 | 海外FX業者:XM |
取引方法 | DD方式 | NDD方式 |
取引プラットフォーム | 自社開発 | MT4MT5 |
レバレッジ | 最大25倍 | 最大888倍 |
追証 | 追証あり | 追証なし(ゼロカットシステム有) |
ボーナス | △ 取得が難しい・額が少ない | ◎ 取得が簡単・種類が豊富・豪華な内容 |
スプレッド | 狭い(0〜2pips) | 広い(0.2〜8pips) |
ロスカット水準 | 50〜100% | 0〜20% |
信頼性 | ◎ 国内金融庁の管轄、信頼性は厚い | ◎ 金融ライセンスを取得、信頼性は厚い |
税金 | 一律20.315%(申告分離課税) | 15〜55%(累進課税) |
国内FXの特徴
国内FXの特徴を説明します。
①国内FXはスプレッドが狭い
国内FXが採用するDD方式では、業者対顧客の相対取引(あいたいとりひき)となっていて、顧客の損失が業者の利益になるという構造です。
そのため、海外FXのNDD方式のように手数料やスプレッドを取り、収入を確保する必要がありません。
国内FXではスプレッドを狭く設定することが可能で、トレーダーは取引コストを抑えることができます。
大口で取引するなど、どうしても狭いスプレッドで取引したい人には、国内FX業者の利用が向いているかもしれません。
②国内FXは「呑み行為」がある
国内FXにはスプレッドが狭いと言う大きなメリットがあるものの、その低スプレッドを維持するために以下のような行為が行われることがあります。
・レートを動かして溜まった損切りを消化する「ストップ刈り」
・業者にとって不利な注文を通さない「約定拒否」
国内FXでは、公平性に欠ける取引になる可能性が高く、勝ち続けるトレーダーが歓迎されない構造があるのです。
加えて業者ごとの独自のプラットフォームで取引を行わなくてはならないため、ブラックボックスになっています。
このような勝つことができない構造が、国内FX離れの最大の理由となっています。
③国内FXの税金は一律20%
海外FXの場合は累進課税となっているため、稼げば稼ぐほど税率が上がりますが、国内FXでの利益は税率が一律20%に定められています。
大きく稼ぐ人にとっては、国内FXの一律税率は有利に働くでしょう。
④国内FXは追証のリスクがある
国内FXでは、ロスカットが間に合わず損失を出してしまった場合に顧客に損失分を請求する「追証」の仕組みを採用しています。
海外FXと違い、国内FXにはロスカットが間に合わなかった場合に損失分を業者が負担して口座残高をゼロにしくれるゼロカットシステムがありません。ゼロカットシステムがありません。
そのため、リーマンショックの時のように、予想できなかった激しい値動きが原因で、国内FXで負債を抱えてしまうリスクがあります。
海外FXの特徴
海外FXの特徴を説明します。
①海外FXはスプレッドが広い
海外FXでは国内FX業者と違い、中間にFX会社(ディーラー)を介さないNDD方式を採用しています。
顧客が損失をすることで利益になるDD方式と違い、NDD方式の海外FXではトレーダーの取引手数料やスプレッドを収入源としています。
そのために、海外FXのスプレットは国内に比べ広くなっています。
しかし逆に、海外FXでは手数料やスプレッドが収入源ということがはっきりとしていている、ということが言えます。
国内FXと違い、FX会社の収入源を顧客に対し明確に提示しているので、透明性が高く、公平性にかけるということもありません。
また、豊富なボーナスやキャッシュバックを利用することで、スプレッドの広さを補うことができます。
②海外FXはハイレバレッジをかけられる
業者によって違いはありますが、海外FX業者XMの最大レバレッジは888倍、他の海外FX業者のレバレッジはおおよそ数百倍〜数千倍と、高いレバレッジをかけることができます。
海外FXでは高いレバレッジを利用して、小額の資金で大きな取引をすることができます。
③海外FXはゼロカットシステムがある
ほとんどの海外FX業者にはゼロカットシステムがあり、追証の心配なく取引することができます。
ゼロカットシステムがあれば、ロスカットが間に合わなかった場合も自己資金以上の負債を負うリスクがなく、海外FX業者を利用する際の大きなメリットとなっています。
④海外FXはお得なボーナスがある
海外FX業者のボーナスは、口座開設・入金・キャッシュバックなど種類が豊富、内容も豪華でトレーダーを魅了しています。
条件が厳しく少額な国内FXと違い、口座開設だけでもらえるボーナスもあり、獲得も簡単です。
豊富なボーナスやキャッシュバックを利用することにより、少ない自己資金でお得なトレードを始めることができます。
⑤海外FXはロスカット水準が低い
国内FXではロスカット水準50〜100%の業者が多いのに対し、海外FXでは0%〜20%の業者が多く、ロスカット水準が低いです。
ロスカット水準が低いと、レバレッジ取引でも損失に耐えやすく、値動きを狙った取引でもロスカットされることなく持ち堪えることがことができるので、チャンスを生かすことができます。
海外FXと国内FXはどっちがいいの?
以上の比較を通して、やはり海外FXの方が魅力的だと言えます。
国内FXは、
- スプレッドが狭く、手数料が安い
- 税金が一律20%
- 金融庁が認めている業者しか存在せず、日本国内の業者なので安心感がある
ということがメリットです。
しかし、低いレバレッジや追証があることはトレーダーにとって良い条件とは言えません。
また、DD方式を採用していて「トレーダーの損失=業者の利益」となっていること、「呑み行為」が行われる可能性があることなどの理由から、勝つのが難しい構造になっています。
一方で海外FXは、
- 豊富なボーナスやキャッシュバックを利用してお得に取引を始められる
- ゼロカットシステムにより、追証なしで、自己資金以上の負担を負う必要はなく、ローリスク
- 高いレバレッジにより少ない自己資金で大きいトレードができる
というように、広いスプレッドというデメリットを十分カバーできるだけの好条件な取引環境があります。
また、海外FXでは公平性に欠ける取引が行われることもなく、勝つトレーダーも嫌煙されません。
このような良好な取引環境は海外FXが人気の理由になっています。
初心者が覚えておくべきFXの専門用語4つ
これからFXを始める方は、まずは以下4つの専門用語を覚えましょう。
さっそく、FX取引に必要な4つの専門用語を紹介していきます。
スプレッド
スプレッドとは、通貨ペアの「売値(BID)」と「買値(ASK)」の差額のことです。
差額分はFX業者の手数料にあたり、FX業者の利益となります。
業者ごとにスプレッドの幅は異なり、幅が狭ければ手数料は安いという意味で、トレーダーの利益率が高くなります。
それとは反対に、スプレッドが広いほど、FX業者へ手数料として取られる金額が高くなります。
スプレッドの単位は、値動きの最小単位「pip(s)」で表されます。
pipsとは、共通の通貨単位としてFX取引で使うものです。
FXでは様々な通貨が取引されていますが、pipsを使えば異なる通貨ペアでも共通の単位で変動幅を表すことができます。
そして、実質手数料は以下のように算出されます。
(例)某FX業者の某口座でUSD/JPY(米ドル円)の通貨ペアを取引
売値 109.669−買値 109.652 =0.017
以上の場合、USD/JPYは「1pip=0.01円」となるため、スプレッドは 1.7pipsということになります。
例1)1ロット(10万通貨)を取引、スプレッドが1.7pipsの場合
➡︎100,000×1.7(銭)= 170,000銭 = 1,700円
例2)5ロット(50万通貨)を取引、スプレッドが1.7pipsの場合
➡︎500,000×1.7(銭) = 850,000銭 =8,500円
実際のコストは「取引ロット数×スプレッド」で求められるので、どのくらいのコストがかかるのか前もって知ることができます。
スプレッドのについての詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
XMのスプレッドって広いの?国内と比較すると確かに広いスプレッドですが、大切なのは自分のトレードにどう影響するかです。今回は、そんなXMのスプレッドについて徹底的に解説していきます。
レバレッジ
レバレッジ(Leverage)はテコの原理を意味します。
テコの原理を利用すると少しの力でも大きな作用を生み出せますよね。
FXでは資金にレバレッジをかけることで、実際の資金より大きな額を取引することができます。
つまり、レバレッジをかければ少ない自己資金で大きな利益を狙えるというわけです。
10万円の資金に対し10倍のレバレッジをかけた場合、100万円相当の取引ができます。
株式だと信用取引なので最大レバレッジは約3.3倍ですが、FXならより高いレバレッジ倍率で取引ができます。
ただし、レバレッジが高ければ高いほど良いというわけではなく、少ない資金で大きな利益を生み出せる分、その逆も然りです。
レバレッジの取引方法や注意点については以下の記事をご覧ください。
XM(XMTrading)のレバレッジはマイクロ/スタンダード口座で最大888倍、ゼロ口座だと最大500倍に設定されています。 XMは最大レバレッジが888倍(500倍)ですが、レバレッジの倍率は自分で自由に設定すること …
スワップポイント
スワップポイントとは、為替売買で生じる取引通貨間の金利差調整分のことで、ロールオーバー(ポジションをよく営業日に繰り越すこと)によって発生します。
スワップポイントは、運営コストと利益が考慮された上で、FX業者ごとに独自の数値が設定されています。
スワップの一部は、FX業者の利益になります。
取引する通貨によってはマイナスのスワップポイントが付き、スワップを支払わなければいけないこともあります。
スワップポイントを日本円に換算する方法やスワップポイントが高い商品などは以下の記事で紹介しています。
XMスワップポイントはには、メリットもあればデメリットも。仕組みや計算方法を正しく理解し、安定した利益が狙いましょう。
ロスカット
ロスカットとは、証拠金維持率が一定のラインを下回った時に、保有するポジションを強制決済して損切するシステムです。
証拠金維持率とは、必要証拠金に対する有効証拠金(純資産)の比率のことで、FX業者は証拠金維持率を基準にロスカットラインを定めています。
証拠金維持率の計算式は以下のようになっています。
もし大きなポジションを持っていて、急に相場が変動すると、価額の変動によりトレーダーに大きな損失が発生する可能性があります。
ロスカットがあれば、含み損がある一定の値よりも大きくならないため、トレーダーの証拠金が守られます。
ロスカットシステムがなければ、トレーダーの証拠金は瞬時にしてマイナスになるリスクがあります。
上記のように基本的にロスカットはトレーダーの損失を防ぐためにありますが、しかしながらロスカットされることはできる限り避けたほうが良いと言えます。
なぜなら、ロスカットとは強制的にゲームストップされるということだからです。
結果的に意図しないトレードになってしまったり、ロスカットが間に合わないといったケースもあり、ロスカットされないに越したことはありません。
ロスカットを回避する方法として以下の2つの方法があります。
①保有ポジションを調節する
取引ロット数を抑えれば、レバレッジで資金効率を高めながら、ロスカットの危険性も軽減されます。
②損切り注文をしておく
ハイレバレッジでトレードをしたい人は、損切り注文を入れておくことをおすすめします。
万が一の時のために、損切りのタイミングを自ら決めておくことが大切です。
以下の記事で、ロスカットの発動条件や証拠金維持率の計算方法について詳しくまとめています。
XM(XMtrading)には「ロスカット」という自動損切りシステムがあります。 このロスカットが発動する目安を、XMでは証拠金維持率の20%に設定しています。 今回の記事ではロスカットの発動条件や、証拠金維持率の計算方 …
以上4つの用語はFX取引に必要な単語なので、ぜひ覚えておきましょう。
チャートとは?チャートの種類や見方を紹介
FXのチャートとは、過去の為替レートの値動きを見るために、価格と時間を軸にしてグラフ化したものを言います。
縦軸が価格、横軸が時間となっています。
チャートは、テクニカル分析(過去の値動きからトレンドやパターンを把握し今後の動向を予想する方法)で取引するトレーダーにとっては、欠かせないものです。
無秩序に動いているように見えるチャートですが、投資家たちが「買い」と「売り」に分かれて注文を出し合っているため、価格が推移しています。
そのため、チャートの動きから投資家たちの思惑を見出すこともできます。
チャートの種類
チャートは、ローソク足・バーチャート・ラインチャートの3つが一般的です。
チャートの種類 | 特徴 |
ローソク足 | 四角の上下に線が生えた形のFXチャートで、3つのチャートの中で最も情報量がある。 一定期間の相場の4つの値(始値、終値、高値、安値)を棒状にしたもの。 |
バーチャート | バー(棒)で値動きを表したFXチャート。 ローソク足と同様、一定期間の相場の4つの値(始値、終値、高値、安値)を棒状にしたもの。 |
ラインチャート | 終値を結んで折れ線グラフにしただけのシンプルなFXチャートで、ローソク足と比べると情報量が少ない。 上昇トレンドなのか、下降トレンドなのかを瞬時に判断しやすい。 |
初心者にはローソク足がおすすめなので、まずはローソク足の見方を覚えましょう。
チャートの見方
それでは、ローソク足とバーチャートの見方を簡単に説明します。
ローソク足の見方
ローソク足は、一本で一定期間の値動きを表しています。
さらに、ローソク足には1分足、1時間足、日足、年足などいろいろな足が存在し、期間を選べます。
ローソク足がわかるようになると、一目で過去の値動きやデータを読み取れるようになります。
ローソク足には様々な情報が詰まっています。
ローソク足の読み方を知るには、
②実体とヒゲ
③陽線と陰線
を理解しておく必要があります。
①四本値
四本値とは、一定期間内に取引された四つの価格のを表ています。
終値(おわりね):期間中で最後に取引された値段
高値(たかね):期間中で最も高く取引された値段
安値(やすね):期間中で最も安く取引された値段
②実体とヒゲ
ローソク足は、実体とヒゲで構成されています。
実体とヒゲの意味を理解していれば、始値・終値・高値・安値の四本値がサクッと理解できます。
上ヒゲ(うわひげ):先端は高値
下ヒゲ(したひげ):先端は安値
③陽線と陰線
ローソク足は、赤と青、または白と黒のように2色に色が分かれていますが、陽線と陰線を表ています。
陰線:始値よりも終値が低いもの(青や黒)
そのため、チャートで見ると、陽線は終値が上、陰線は始値が上に表示されます。
初心者の方は慣れるまで少し大変かも知れませんが、ローソク足はパッと見ただけで全体の値動きが分かり、とても便利です。
バーチャートの見方
バーチャートはローソク足よりもシンプルな見た目です。
垂直な1本の線と、左右に出ている2本の水平な線で構成され、ローソク足と同じように1分足、日足など時間軸を設定することができます。
バーチャートは、始値・終値・高値・安値を四本値をバーで表しています。
終値:右側に出た横線
高値:垂直の線の上部分
安値:垂直の線の下部分
左側の線(始値)が右側の線(終値)よりも上にあれば、その時間帯は売りが強く、右側の線(終値)が左側の線(始値)よりも上にあれば買いが強いと判断します。
チャートを見ながら予測して取引ができるようになると、利益を得る機会が多くなります。
経済指標とは?
経済指標とは、各国政府や経済関連の中央省庁、中央銀行が発表している「経済に関連する統計」のことです。
重要な経済指標としては、米国雇用統計(非農業部門雇用者数、失業率)、GDP(国内総生産)、小売売上高、鉱工業生産、各種景況感指数などがあります。
これらの情報は海外FX業者XMなどの「経済指標カレンダー」でも確認できます。
経済動向を制するものがFXを制すると言われているほど、経済指標は重要でチェックは欠かせません。
為替にはトレーダー心理が反映されるため、経済指標発表前後は市場が予想より大きく動き、過剰な反映後すぐに収まることもあるので注意が必要です。
経済指標カレンダーの見方や、指標トレードについての詳しい情報は、ここをチェックしてください。
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FXのCFD銘柄にある先物と現物って何?
海外FXでは、FX取引の他にもCFD銘柄(コモディティーやエネルギー、株価指数など)の取引ができます。
CFDとは差金決済取引(Contract for Difference)のことで、商品を所有することなく、商品の価格が上昇するか、下降するかを予想する取引です。
CFD銘柄の中には現物と先物があり、それぞれの特徴や取引方法は異なります。
では、現物取引・先物取引とはどんな取引なのでしょうか。
現物取引とは
現物取引では、商品を「現在の価格」ですぐに購入でき、安く買って高く売ることで利益を得ることが可能です。
自己資金のみで行い、売買タイミングは自分で決めることができるため、大きな損失が発生したり借金を抱えることはありません。
現物取引では価格が上がったタイミングで売れば利益に、価格が下がったタイミングで売れば損失となります。
先物取引とは
先物取引では、あらかじめ将来の価格を約束して取引し、決済時の価格との差額を受渡する「差金決済取引」が行われるのが特徴です。
先物取引は、将来の決められた日に、取引の時点で決められた価格で売買することを約束する取引です。
前もって販売の価格を決めておくことができるので、商品の価格変動リスクを回避することができます。
現物取引とは違い先物取引には「限月」という期限の満了日があり、満期日まで商品を保有することができます。
満期日になったら商品は必ず決済しなければいけませんが、途中で決済したければ差金決済ができます。
しかし限月までに利益を確定できなければ自動的に決済されてしまうため、いいタイミングで決済できるように気をつけなくてはいけません。
現物と先物の違い
他にも、現物と先物の取引条件には異なる部分が多く、為替レートの変動により発生する損益以外に、スワップや配当金の発生に関しても知っておく必要があります。
現物と先物の取引条件の違いは、簡潔にまとめると以下のようになっています。
▼現物と先物の取引条件の違い
銘柄名 | スプレッド | 期限の有無 | スワップ | 配当金 |
現物 | 狭い | なし | あり | あり |
先物 | 広い | あり | なし | なし |
XMではほとんどの銘柄において、スワップポイントはマイナスに設定されています。
そのため、1日以内にポジションを決済するデイトレーダーならば先物、長期保有する場合は先物取引を行うのがおすすめです。
先物と現物の違いを理解し、自身の取引方法に合う方を選びましょう。
主な注文方法【成行・指値・逆指値】
新しく取引を始める注文を「新規注文」、その取引を終える注文を「決済注文」と呼びます。
新規注文が買いであれば決済注文は売りになり、新規注文が売りであれば決済注文は買いになります。
主な注文方法として、「成行注文」と「指値・逆指値注文」があります。
成行注文と指値・逆指値注文について説明していきます。
成行注文とは
成行注文とは、現在の提示レートに基づいて発注を行う注文方法で、最も基本的な方法になります。
価格を指定しないため即時売買(成行売買)が可能であることが大きな特徴です。
今売りたい、または今買いたい時に、売り値と買い値を指定しない成行注文を出しましょう。
すぐに出す注文は成行注文となります。
指値・逆指値注文とは
指値、逆指値注文は売りたい価格と買いたい価格を指定できる注文方法で、いずれも銘柄、価格、株数などの指定が可能です。
ある価格で買いたい、または売りたい時に、新規の指値、逆指値注文を出しましょう。
また、保有中のポジションに対して、決済の指値・逆指値注文を入れることも可能です。
レートが事前に指定しておいたレートに到達した時点で、自動的に注文が成立する仕組みになっていますが、この二つは逆の注文方法になります。
まず、指値注文は「○円以下になったら買う」もしくは「○円以上になったら売る」が指定できる注文方法です。
できるだけ安く買いできるだけ高く売る、できるだけ高く売りできるだけ安く買うのが投資の基本であり、指値注文はこれを実現できます。
次に、逆指値注文は「○円以上になったら買う」もしくは「○円以下になったら売る」のように、指値注文とは逆の注文方法となります。
何のためにこの注文を行うのか疑問を抱くかと思いますが、相場の勢いが強くその相場の流れに乗りたい場合に使えるのがこの逆指値注文です。
また、すでにポジションを持った状態で使う場合は、逆指値注文を出しておけば、見ていない時に予測に反した為替レートの変動が起こっても損失の拡大を防げます。
指値、逆指値注文は指定した価格にならないと売買されないので、注意が必要です。
初心者におすすめの海外FX業者3選
FXを初めてみたいんだけど、国内FXや海外FXとたくさんの業者があるから、どこがいいのか決められないんです。
そうですよね。国内FXか海外FXの違いを知らない場合はどちらが良いか迷いますよね。
初心者にはどちらがおすすめなんでしょうか?
結論から言うと、初心者の方には海外FXをおすすめしています。その理由を見ていきましょう。
国内FXの場合、スプレッドが狭いため取引コストを低めに抑えられますが、レバレッジが最大25倍で、追証(借金)もあります。
初心者によくある小さなミスで大きな損失を招くことがあるので、ある程度の経験と資金がないと利益を上げるのが難しい傾向にあります。
反対に海外FXの場合、スプレッドは広めですが、ボーナスが豊富なためコストを補うことが可能で、レバレッジが国内FXよりも大きく設定できます。
ボーナスだけを使った取引や少ない資金での取引ができるため、海外FXの方がおすすめなのです。
数多く存在する海外FX業者の中から以下の3つのポイントにそれぞれ特化した海外FX業者をそれぞれ紹介していきます。
短時間で何度も売買を繰り返す「スキャルピング特化型」:Tradeview
「Tradeview」は、スプレッドや取引手数料業界最安であることからキャルピングに特化しています。
さらに、他社で禁止されているアービトラージも認められています。
取引制限がないため、一度にたくさんの取引ができるためトレーダーにとって非常に有利です。
しかし、スキャルピングに特化型口座の場合、初回入金額が10万円と高く、ロスカット水準が国内FXと同じ100%のため、必要資金やリスク管理は国内FXと同様になっています。
以上のことからTradeviewは、大口のスキャルピングやスキャルピング系EAを使った自動売買をされる方に向いていると言えます。
海外FXでもトップレベル最大3,000倍の「レバレッジ」:FBS
「FBS」の売りは3000倍の最大レバレッジであり、海外FX業者の中でもトップクラスのレバレッジとなっています。
ロスカット水準が20%と低めで、最小1000通貨からポジションを持つことができるため、少額でもハイレバトレードができます。
ただし、証拠金残高によるレバレッジ制限が厳しく、残高が20万円以上になると最大レバレッジは2000倍に制限されたり、ボーナスを受け取ると最大レバレッジは500倍に制限されるのには注意が必要です。
とにかく高いレバレッジでトレードしたいという方にはFBSがおすすめです。
信頼性・ボーナス・ストップレベル0 など「優れた取引環境」:XMTrading
海外FXといえば知らない人はいないほど有名な「XM(XMTrading)」。
グループ全体として取得しているライセンスの多さや、しっかりとした資金管理などから高い安全性と信頼性を売りにしています。
そして、なんと言ってもボーナスが豊富で、最近ではストップレベルが 0 に変更されたため、XMの取引環境はとてもバランスがいいです。
口座タイプは、スタンダードのほかに、小口トレードができるマイクロ口座やスキャルピングトレードに特化したゼロ口座もあり、EAの利用もできます。
安全な環境でいろいろな取引を試したい方にはXMが向いていると言えます。
XMが気になる方は以下のボタンをクリックして、口座開設をしてみましょう。
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XMについてもっと詳しく知りたい方は、この記事をチェックしてください。
「XMって初心者でも使いやすい?」 「初心者におすすめの口座タイプってどれなんだろう…」 「海外FX初心者だけど、どの業者を選べばいいかな?」 海外FX初心者だとこのような疑問を …
まとめ
今回は、これからFXを始めてみたい方のために、初心者のための基礎知識をまとめました。
これらは基礎的な知識ですので、これからFXを始める中で、他の知識も少しづつ身につけると良いですね。
業者選びにおいても、投資予算や安全性・信頼性、スプレッドやレバレッジなどのことも考え、自分にあったものを見つけましょう。
FX業者の中には、無料でデモ口座を提供しているところもあるので活用してみると良いかもしれません。
FXの知識を身につけ、取引を楽しみましょう!
筆者:海外FXラボ編集部
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