XM(XMTrading)のレバレッジはマイクロ/KIWAMI極/スタンダード口座で最大1000倍、ゼロ口座だと最大500倍に設定されています。
XMは最大レバレッジが1000倍(500倍)ですが、レバレッジの倍率は自分で自由に設定することができます。
今回はそんなレバレッジの変更手順や、レバレッジに規制がかかってしまった時の対処法を解説していきます。
さらに為替差益でどれくらい利益を得られるかも計算・分析しているのでぜひ参考にしてください。
本記事では、FX通貨ペア以外に日経225・原油等CFDの最大レバレッジも掲載しています。
レバレッジとは?
レバレッジ(Leverage)は「テコの原理」を意味します。
テコの原理を利用すると少しの力でも大きな作用を生み出せますよね。
それと同様に、FXでは資金にレバレッジをかけることで、資金に対してより大きな額を取引できます。
つまり、「少ない自己資金で大きな利益を狙える」というわけです。
株式は信用取引なので最大レバレッジは約3.3倍ですが、FXなら数百倍のレバレッジ倍率で取引ができます。
レバレッジ適用例
10万円の資金に対し10倍のレバレッジをかけた場合、100万円相当の取引ができる。
XMは口座によって最大レバレッジが違う
「XMの最大レバレッジは1000倍である」ということをよく耳にしますよね。
しかし、最大レバレッジの1000倍は全ての口座に当てはまる訳ではありません。
XMにはマイクロ口座、スタンダード口座、ゼロ口座、KIWAMI極の4つの口座タイプがありますが、最大1000倍のレバレッジで取引できるのはマイクロ口座とスタンダード口座、KIWAMI極口座の3つです。
一方で、ゼロ口座の最大レバレッジは500倍に設定されています。
また、「最大レバレッジ」と言っているのは、XMではレバレッジを数種類の中から選べるからです。
マイクロ・スタンダード口座の場合、レバレッジは1~1000倍までの17種類の中から選択できます。
1000倍、888倍、500倍、400倍、300倍、200倍、100倍、66倍、50倍、25倍、20倍、15倍、10倍、5倍、3倍、2倍、1倍
レバレッジはXM口座開設時に設定しますが、開設後に変更も可能です。
デモ口座のレバレッジ
XMのデモ口座は「スタンダード口座」と「ゼロ口座」の2種類で、リアル口座と同じくレバレッジは「1000倍」と「500倍」です。
XMのデモ口座では、リアル口座と違って一度決定したレバレッジを自分で変更することができません。
ですが、一つのメールアドレスに対して5つまで(リアル口座を持っている人は6つまで)口座を作ることができるので、複数のデモ口座を使って違うレバレッジを体験できます。
XMは最大1000倍というハイレバレッジが魅力ですが、デモ口座を使いレバレッジの感覚に慣れるのも良いでしょう。
1円動くとどれくらいの利益がでる?
日本国内のFX業者は金融庁のルールにより、最大レバレッジが25倍に設定されています。
例えば、国内FX業者を利用すると、資金1万円で実質25万円相当の取引をすることができます。
一方で、日本の金融庁に属さないXMは国内の法律の規制を受けず、最大1000倍のレバレッジで取引できます。
レバレッジ1000倍なら1万円の資金で1,000万円相当の取引ができることになるのです。
1円の為替差益で得られる利益はどれくらいか、レバレッジ別に計算してみましょう。
▼証拠金1万円で取引、ドル円レート1ドル=100円で1円の為替差益が出た場合
国内FX | XM | |
---|---|---|
最大レバレッジ | 25倍 | 1000倍 |
保有できるロット数 | 0.025 | 0.1 |
フルレバレッジで1円動いた時の利益 | 2,500円 | 100,000円 |
このように、同じ1万円でもレバレッジが高いXMの方が多くロット数を取引でき、それによる利益も大きいです。
XMのハイレバレッジ取引は危険?
ネット上では「レバレッジが大きいと損失が大きい」、「FXのハイレバレッジ取引は危険」と言う口コミを見かけます。
XMの最大レバレッジは1000倍ですが、実際かけた実効レバレッジは取引ロット数で決めること、損益はレバレッジの影響を受けません。
つまり、取引ロット数が大きいと値動きによる損益も大きくなるということなのです。
ただし、過大なレバレッジでロスカットされることもありますので、運用効率とリスクのバランスが重要です。
レバレッジの仕組みやロスカットについては以下の記事をご覧ください。
海外FX業者XMTradingではレバレッジを最高888倍に設定することができます。 888倍のハイレバレッジで取引できるということは、少ない資金で大きな利益を生み出せるということ。 ハイレバトレードはきちんと仕組みを理 …
レバレッジの大小で取引できる最大ロット数が変わる
▼資金1千万円、1lot=10万通貨、 1ドル100円でドル円ペアを取引する場合
レバレッジ | 必要証拠金(1ロット) | 取引できるロット数(資金÷必要証拠金) |
---|---|---|
1倍 | 10,000,000円 | 1ロット |
100倍 | 100,000円 | 100ロット |
1000倍 | 10,000円 | 1000ロット |
上記の表から、レバレッジが大きいほど少ない証拠金でより多くのロット数を取引できることが分かります。
レバレッジと証拠金維持率
レバレッジと証拠金維持率は、切っても切り離せない関係です。
レバレッジが高いほど、証拠金維持率は下がりにくく、ロスカットされにくくなります。
まずは、レバレッジと必要証拠金の関係をみてみましょう。
下の図のようなイメージで、レバレッジが高いほど必要証拠金を少額に抑えることができます。
▼レバレッジと必要証拠金の関係
では、レバレッジの効果を100万円の取引をした場合で考えてみましょう。
▼レバレッジの効果(1ドル100円、10万通貨)
一般的な国内FX業者の最大レバレッジ25倍では必要証拠金は40万円、XMの最大レバレッジ1000倍では必要証拠金は10,000円となり、レバレッジの効果で必要証拠金にかなりの差がでます。
必要証拠金が少額だと許容できる含み損の範囲が増え、証拠金維持率を下回りにくくなり、ロスカットされづらくなります。
証拠金維持率は以下のように計算します。
※有効証拠金 =「証拠金」+「ボーナス」+「含み損益」
※必要証拠金 =「為替レート」×「取引サイズ」÷レバレッジ
レバレッジと証拠金維持率の関係を、レバレッジ25倍と1000倍の例を使ってみていきましょう。
▼1000倍のレバレッジをかけた場合
1000倍のレバレッジをかけた場合、必要証拠金は10,000円となります。
レートが1ドル95.5円に下がっても、証拠金維持率は523.5%となり、20%のロスカットラインまで余裕があります。
では次に、25倍のレバレッジをかけた場合を見て見ましょう。
▼25倍のレバレッジをかけた場合
25倍のレバレッジをかけた場合、必要証拠金は40万円となります。
1000倍の例と比べると、25倍のレバレッジではより多くの必要証拠金が必要になります。
レートが1ドル95.5円に下がると、証拠金維持率は13%となり、ロスカット率20%を下回ってしまいました。
このように、高いレバレッジをかけると、必然的に必要証拠金が低くなり、証拠金維持率が下がってロスカットされづらくなります。
追証なしのゼロカットシステムがあるから安心
XM(XMTrading)は追証なしの「ゼロカットシステム」を採用しており、借金のリスクがありません。
ゼロカットシステムとは、相場の急落でロスカットが間に合わず残高がマイナスになっても、その損失分を業者側が負担して口座の残高をゼロにリセットしてくれるシステムです。
XMでは入金額以上の損失が生じることはないです。
ハイレバトレードでも安心できますね。
XMのゼロカットシステムやロスカットについての詳細は、以下の記事でご覧いただけます。
証拠金維持率とは、必要証拠金に対する有効証拠金(残高+含み損益)の割合のこと。ロスカットが20%と低めに設定されているXMですが、そのメリット、デメリットを徹底解説します。
XMのレバレッジ1000倍のメリット・デメリット
ここからは、XM最大の特徴であるレバレッジ1000倍のメリットとデメリットを詳しく見ていきます。
・少ない資金でハイリターンを狙える
・効率よく稼ぐことができる
・ロスカットされにくい
レバレッジが高いと証拠金よりも大きな通貨量で取引することができます。
さらに、必要証拠金が少ないことで証拠金維持率を高くできるというメリットもあります。
例えばレバレッジの違いで必要証拠金にどのくらい差がでてくるのかXM、AXIORY、国内FX業者の最大レバレッジで比較した図をみてみましょう。
▼レバレッジ倍率の違いによる必要証拠金の差
XMの最大レバレッジ1000倍では必要証拠金が10,000円、国内FX業者の最大レバレッジ25倍では必要証拠金が40万円と、レバレッジの違いで必要証拠金が約40倍違います。
必要証拠金が少額に抑えられ、証拠金維持率を高くでき、少ない資金で大きな取引ができます。
- 損失が大きくなる可能性がある
- ロスカットされやすい場合もある
大きな利益を狙えるのと同時に、それと同じ分の損失が発生することもあります。
大損失を防ぐには、適切なロット数で取引することが大切です。
また、証拠金より大きいロット数で取引できてしまうため、突発的な値動きによるロスカットが懸念点です。
ロスカットを防ぐためには、証拠金維持率を高く保っておく必要があります。
一般的な証拠金維持率の目安は250~300%なので、それ以上あると安心です。
XMではどのレバレッジ倍率がオススメ?
特にこだわりがなければ、最大レバレッジを選択することをオススメします。
なぜなら、最大レバレッジだと多いロット数かつ少ない証拠金で柔軟な取引ができるからです。
ただし、高いレバレッジでは証拠金に対して大きなロット数で取引ができてしまうので注意が必要です。
証拠金に合わないロット数で取引をすると大きな損失に繋がる可能性があります。
レバレッジのオススメのかけ方は以下のようになっています。
・国内のようなトレードがしたい、リスク管理ができない → レバレッジを低めに設定
証拠金に合った適切なロット数で取引することが大切です。
自身のトレードスタイルに合ったレバレッジを探すと良いでしょう。
【PC版&スマホ版】XMのレバレッジの確認及び変更手順
ここからは、XMのMT4/MT5口座の最大レバレッジの確認及び変更手順を見ていきましょう。
XMのレバレッジを変更する前に、ポジションの有無と有効証拠金(口座残高)を確認しておきましょう。
ポジションを保有したまま安易にレバレッジを下げると必要証拠金が上がるため、下手をすれば強制決済に遭うことがあります。
PC版の場合
STEP1:XMの会員ページにログイン
レバレッジを変更するために、まず以下のボタンからXMの会員ページ(マイページ)にログインします。
STEP2:現在のレバレッジを確認
現在のレバレッジを確認したい方は、変更したい口座の「」をクリックしましょう。
すると口座の詳細が確認できます。
STEP3:変更したい口座の「オプション」を選んで「レバレッジ変更」をクリック
STEP4:希望のレバレッジを選択し、「リクエスト送信」ボタンをクリック
リクエストが送信完了すると以下のように表示されます。
リクエスト送信後、レバレッジの変更完了メールが届いているかを確認しましょう。
スマホ版の場合
STEP1:ログイン後、「詳細」→「マイアカウント」から現在のレバレッジを確認
まずはスマホ版のXMアプリにログインしましょう。
現在のレバレッジを確認するために下の項目から「詳細」を選択し、「マイアカウント」をタップすると一番下にレバレッジが表示されています。
STEP2:「詳細」→「会員ページ」からブラウザでレバレッジ変更
ブラウザに進めば、PC版と変更方法は同じです。
変更したい口座の「オプション」を選んで「レバレッジ変更」をクリックし、希望のレバレッジを選択し、「リクエスト送信」ボタンを押せばOKです。
変更完了メールを受け取っていれば、変更が完了となります。
XMのデモ口座のレバレッジ変更は少し面倒?
リアルな取引に近い体験ができるデモ口座の場合、レバレッジ変更は少々手間がかかります。
なぜなら、XMのサポートへ連絡し、変更の趣旨を伝える必要があるからです。
手っ取り早いのはライブチャットから問い合わせる方法ですが、オンラインであるタイミングに連絡する必要があります。
メールだとすぐに変更ができないので面倒だと思う方もいらっしゃるはずです。
そんな時は、改めてデモ口座を作り直すことをオススメします。
複数のレバレッジのデモ口座を利用することで、自分にあったレバレッジの倍率を知ることもできます。
3ヶ月間ログインのないデモ口座は自動的に無効になるので注意。
XMでのレバレッジ規制の原因と解除方法
XMでは自分でレバレッジを自由に設定できますが、レバレッジに規制がかけられる場合もあります。
レバレッジが規制される原因には主に以下の3つがあります。
②マイナー通貨である
③政治的なイベントの前
①証拠金が一定額を超えた
XMでは口座の残高がある一定の額を超えると、その最大レバレッジに制限がかかってしまいます。
▼総資金額に応じてかかる規制
口座残高 | スタンダード/マイクロ/KIWAMI極口座 | ゼロ口座 | |
5ドル~40,000ドル(約540万円) | 1000倍 | 500倍 | |
40,001ドル~80,000ドル(約1,080万円) | 500倍 | 500倍 | |
80,001ドル~200,000ドル(約2,700万円) | 200倍 | 200倍 | |
200,000ドル以上 | 100倍 | 100倍 |
有効証拠金が一定額を超過すると、メールでレバレッジ規制執行の日時が通知されます。
レバレッジに規制がかかると、証拠金維持率が低下し強制ロスカットされる可能性があります。
そのため、通知メールを受け取ったら規制執行日時までにポジションを整理しておくことをおすすめします。
レバレッジ規制の解除方法
アカウント全体の有効証拠金を40,000ドル(約540万円)以下にすることで制限を解除できます。
有効証拠金が合計で約540万円以下になるように出金すればいいのです。
有効証拠金調整後、サポートにメールでレバレッジ規制の解除を依頼しましょう。
この時、メールにはレバレッジの引き上げを依頼する旨と口座IDを忘れずに記載します。
下のボタンをクリックして、XM会員ページの問い合せフォームからお問い合わせ下さい。
↓
②マイナー通貨である
流動性の低いマイナー通貨ペアは価格変動が激しいため、XMでは50倍~400倍のレバレッジ制限がかかっています。
ドル円やユーロドルなどのメジャー通貨にはレバレッジ制限がかかることはありません。
マイナー通貨ペアのレバレッジ規制は、トレーダー側には解除できません。
マイナー通貨ペアを取引する際にはレバレッジ規制に注意が必要です。
+をクリックして、各通貨ペアの最大レバレッジを見てみましょう。
③重要な経済指標の発表や政治的なイベントの前
重要な経済指標の発表や選挙など、相場に大きな影響が出ると予想される政治的なイベントの前にもレバレッジ規制がかかります。
経済指標発表の前後は、為替レートが通常よりも動きやすい傾向にあるので要注意。
レバレッジが規制がされる時は、メールやウェブサイトで通知があるので、必ずチェックしておきましょう。
指標発表によるレバレッジ規制も、トレーダー側での解除ができません。
相場変動が落ち着いたら、レバレッジは自動的に元に戻ります。
EA使用でレバレッジ制限がかかってしまう?
EAとは、Expert Advisor(エキスパートアドバイザー)の略語で自動売買システムのことをいいます。
EAはFXトレードツールのMT4やMT5で利用できます。
そんなEAですが、「ある特定EAの使用によりレバレッジが100倍に規制された」事例がネット上で見られました。
しかしXMは公式にEAの使用を認めており、「EA使用によるレバレッジ規制」の事実も公表していません。
ですので、レバレッジ規制の原因はXMがリスク管理を行うためであると思われます。
あるEAを一度に多くの人が利用した場合、そのユーザー達全員が同じタイミングで同じ方向のポジションを持つことになります。
そのタイミングで相場が急変すると、多くのユーザーの残高がマイナスになります。
その後ゼロカットが発生し、XM側がそのマイナス分を補填すれば、大きな損失が出てしまいます。
XMは大量ゼロカットによる大きな損失を防ぐためにレバレッジを規制している可能性が考えられます。
EAが原因でレバレッジを規制されたら、当該EAの使用を中止しXMサポートに規制解除を依頼しましょう。
XM全銘柄の最大レバレッジ一覧
XMでは貴金属、株価指数、エネルギー、コモディティなどのCFD商品を含めた全129種類を扱っています。
レバレッジは通貨ペアやCFD商品によってそれぞれ違います。
基本的にメジャー通貨ペアは最大1000倍ですが、マイナーの通貨ペアはレバレッジが低めです。
XM全通貨ペア最大レバレッジ一覧表
レバレッジの通貨ペア一覧を見てみましょう。
XM株価指数最大レバレッジ一覧表
XMには、ダウ、ナスダック、日経225などの株式指数取引があります。
XM貴金属最大レバレッジ一覧表
金(ゴールド)、銀(シルバー)、プラチナなどがあります。
XM原油(エネルギー)最大レバレッジ一覧表
ニューヨーク原油、ロンドン原油、液化天然ガスなどがあります。
XMコモディティ最大レバレッジ一覧表
XMのコモディティ銘柄は小麦など8つあり、全て先物商品です。
XM仮想通貨最大レバレッジ一覧表
XMでは仮想通貨の取扱を2019年から停止していましたが、2022年5月から再開しました。
現在XMではビットコイン、イーサリアムを筆頭とした31種類の銘柄が取引できます。
まとめ
今回は、XMのレバレッジや最大レバレッジに制限がかかってしまったときの対処法を紹介しました。
1000倍のハイレバレッジを誇るXMはゼロカットを採用しており、借金のリスクがありません。
国内FXと違い追証が発生することがないので、FX取引初心者でも安心して取引ができます。
そんなXMでのレバレッジ規制の原因とその対処法を知っておくと、より円滑にトレードが行えますね。
XMでの取引に興味がある方は、以下のボタンから口座を開設してみて下さい。
↓
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XMでの口座開設の手順については以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも併せてご覧ください。
XMの口座を開設は難しいと思われがち。ですが初めての方でも10分程度で解説することができます。日本語設定で簡単な口座開設手順・方法について詳しく説明していきます。
筆者:海外FXラボ編集部
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