XM(XMTrading)では、勝率の高いトレーダーの手法をコピーできるコピートレード(ミラートレード、ソーシャルトレード)が大変人気です。
ただし、コピートレードにもデメリットや注意点があるので、きちんと理解しておきましょう。
本記事ではコピートレードについてやメリット・デメリット、そしてXMでのコピートレード実践方法を詳しくご紹介していきます。
XMでコピートレードは使えるのか?
冒頭でもお伝えしていますが、XMではコピートレードの利用が可能です。
ただし、XM自体はコピートレードを提供していません。
MT4/MT5を提供しているメタクオーツ社のトレードシグナルをXMで利用することができます。
トレーダーはXMでの口座開設後、MT4/MT5を使ってメタクオーツ社のトレードシグナルからプロのトレーダーを選ぶことで、コピートレードを行うことができます。
XMが直接提供していないため少々手間がかかりますが、XMの口座を利用して安全性の高い取引ができるということが良い点と言えます。
では早速、コピートレードについてご紹介します。
コピートレード(ミラートレード、ソーシャルトレード)とは
コピートレード(ミラートレード、ソーシャルトレード)とはシステムトレード(略してシストレ)の一種と言われる選択型自動売買の取引プラットフォームで、「プロトレーダーのトレードをコピーする」方法です。
※システムトレードとは設定したシステムに従って継続的にトレードを行うことを意味します。
コピートレードの大まかなイメージは以下の図の通りです。
コピートレードの利用によって、プロトレーダーの取引内容を自分のFX口座と紐づけて、同じような形の取引を口座に反映させることができるのです。
今回ご紹介するのはEAとは違い、プロトレーダーによる生のトレードを自分の取引に反映させる方法です。
コピートレードは以下のような人におすすめです。
・勝つ方法がわからずトレードスタイルが確立していない
・FX未経験者でプロトレーダーのトレードスタイルを勉強したい
・感情に影響されやすい
・忙しくてトレードする時間が持てない
・トレンドに流さるシステムトレードをしたくない
24時間のトレードが可能であり、ブラウザ上で運用ができて決済も自動なため、忙しい方や裁量取引で感情が入り込みがちな方でもトレードに参加しやすいです。
ブログによってはコピートレードをシステムと機械的な表現をしてることがありますが、実際に取引しているのはプロトレーダーであることを覚えておきましょう。
自動売買と聞くと「自動売買ソフト」を思い浮かべる方が多いと思いますので、違いをご紹介していきます。
コピートレードと自動売買ソフト(EA)の違いは?
コピートレードと自動売買ソフト(EA)の違いは以下のようになっています。
・ブラウザのみで運用
・プロトレーダーを選ぶだけ
・VPSや仮想サーバーは必要ない
・利用料がかかる
費用:無料〜40ドル/月
・自分のパソコン(MT4/MT5)で運用
・自分でカスタマイズできる
・VPS(仮想サーバー)があったほうがいい
・ソフト購入費用がかかる
費用:EA 1〜5万円、VPS 2500円/月
このことから、コピートレードと自動売買ソフトに向いている人は以下のようであると言えます。
- コピートレード→初級者や中級者向け
理由:トレードに関する基礎知識は理解しているが経験が少ない - 自動売買ソフト→上級者向け
理由:トレードに関する知識と経験が豊富
自動売買ソフト(EA)について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
「FXを始めてからチャートに張り付きっぱなしで疲れた。」「買い売りのタイミングを掴めなくて負けた。」などの経験はありませんか? そんな方には、FXを自動で取引してくれるソフト「EA」を取り入れてみることをおすすめします。 …
どちらとも将来的に相場状況に合わなくなることがあるので、「継続」か「乗り換え」かを判断できるように取引結果を日頃から分析しておくようにしましょう。
コピートレードとMAM・PAMMの違いは?
コピートレードと検索するとMAM、PAMMという単語がよく出てきます。
コピートレードについては厳密な定義がなく、MAMやPAMMを「コピートレードの一種」と認識する人もいれば、「全く別の物」と認識している人もいます。
本記事上では、MAMやPAMMをコピートレードとは別物として紹介します。
なぜなら、コピートレードの特徴でもある「プロトレーダーのトレードをコピーする」という形がMAMやPAMMにはないからです。
まずMAM・PAMMは、一般的にマネージドアカウントと呼ばれ、投資者がプロトレーダー(運用者)に資金を託して運用を任せる仕組みになっています。
MAM・PAMMでは、プロトレーダー(運用者)が投資家から託された資金をもとに運用し、利益を出せば一定の割合を報酬として受け取ることができます。
反対に損失が出た場合は、投資家の資金から引かれ、プロトレーダー(運用者)は報酬をもらうことができません。
Win–Winの関係性になっているため、不正を起こせないようになっています。
MAM(Multi Account Manager):
口座に資金を入金するだけで、トレードをプロトレーダーに委託できる運用方法です。
投資家の口座には証拠金の比率によってプロトレーダーが取引した結果の損益が分配されます。
投資家はリアルタイムで自分の口座においてオープンオーダーや取引履歴を見ることができます。
PAMM(Percentage Allocation Management Module):
MAM同様、口座に資金を入金するだけで、トレードをプロトレーダーに委託できる運用方法です。
投資家の口座には証拠金の比率によってプロトレーダーが取引した結果の損益が分配されます。
しかし、MAMと違って、PAMMは運用資産の増減しか知ることができず、オープンオーダーおよび取引履歴は見ることができません。
二つの違いとして、どのようなトレードをしているかを確認できるのがMAMで、確認できないのがPAMMです。
MAMはうまくいけば利益を獲得できるだけでなく、プロの取引方法まで知ることができるので、投資者であるトレーダーからすると一石二鳥と言えます。
しかし、取引方法を知られたくないプロトレーダーもいるため、PAMMの方が優秀なプロトレーダーが集まるということもあるそうです。
コピートレードとマネージドアカウント(MAM、PAMM)の違いは以下のようになっています。
・プロトレーダーのシグナルを受けて
「ユーザー自身の口座」でトレードする
・勝ち負けに関係なく利用料を支払う
・少額から始められるものが多い
・誰でも利用可能のオープンなサービス
・プロトレーダーの口座に入金し、
プロトレーダーがその資金を自分の口座で運用
・勝敗により運用者への報酬有無が決まる
・初回入金額が比較的高い
・ほとんどが会員制や紹介性のサービス
利用する業者によって変わってくるので、どの制度が採用されているのかあらかじめ調べておきましょう。
コピートレードって儲かるの?
様々なブログでは実際にコピートレードを使った運用成績の報告や検証を目にしますが、個人差があるのが事実と言えます。
コピートレードを使って勝っている方もいますが、反対に負けてしまっている方もいるようです。
勝率の高い人を選べば儲かる可能性が高いので、相場状況にあったプロトレーダーを選ぶことを意識しておくことが大切です。
また、コピートレードを利用する場合はスプレッドや利用料などのコストについても頭に入れておきましょう。
取引は余剰資金の範囲で行い、もし大きな資金を預けたい場合は、リスク回避のために分散投資も考慮しておけば全損する可能性は避けられるでしょう。
コピートレードのメリットとデメリット
続いて、コピートレードのメリットとデメリットについて見ていきましょう。
コピートレードの5つのメリット
まず、メリットは以下のようになっています。
メリット
- 初心者でも手を出しやすく、手軽に取引ができる
- プロトレーダーのリアルな戦略を知れる
感情に影響されることなく取引ができる
トレードにまとまった時間を割く必要がない
自動売買(EA)と違い、トレンドに流されないトレードができる
初心者でも手を出しやすく、手軽に取引ができる
取引はプロトレーダーが行い、管理はFX業者が行います。
そのため、コピートレードは管理面が安心なうえに「初心者でも楽して利益を得られる可能性が高い」ツールと言えます。
プロトレーダーのリアルな戦略を知れる
プロのトレードを見て戦略を知ることができるので、勉強としての投資にもなります。
また、その中で、自分の取引スタイルを確立していくことにも役立ちます。
感情に影響されることなく取引ができる
特にFXを始めたばかりの初心者の場合、経験不足から勘や思い込みに任せてトレードをしがちです。
しかし、プロのトレーダーは取引における自分なりのルールを定めている事が多いので、相場の動きに感情を左右されず、損切や利確をすべきところで行ってくれるという安心感があります。
トレードにまとまった時間を割く必要がない
買いや売りのタイミングをしっかりと見極めるには、それなりに長い時間をかけトレード画面と向かい合わなければなりません。
しかしコピートレードの場合は、プロのトレーダーが自分に代わって取引を行ってくれるので、普段トレードに時間をとれない忙しい人にとっても便利なツールになります。
自動売買(EA)と違い、トレンドに流されないトレードができる
自動売買はあらかじめ決められた一定のルールに則って取引が行われるため、予測不能な出来事に発生したときに対応することができません。
一方で、コピートレードは生身の人間がトレードを行っているため、その時その時で裁量トレードを行ってくれるという利点があります。
コピートレードの4つのデメリット
そして、次はデメリットについてです。
デメリット
- 利用料がかかる
- シグナル配信でタイムラグが発生するかもしれない
- スプレッドや約定力の違いがある
- 知らない通貨を取引される可能性もなくはない
利用料がかかる
コピートレードを利用するにはコストがかかります。
無料で優秀なものもあるようですが、基本的には有料が多く、月30〜40ドルが相場です。
シグナル配信で大幅な遅れが発生するかもしれない
基本的に、シグナル配信の遅れは数秒程度で、トレードに大きな影響を与えることは少ないです。
しかし、プロトレーダーが世界各国に存在し、互いが売買を行う距離間をデータが行き来するため、大幅な遅れが発生する可能性はあります。
例えば、海外のプロトレーダーの取引をコピーする場合、プロトレーダーの売買オーダーがMQL5のサーバーへ送られ、それをトレーダーのサーバーが受け取り、XMへ売買オーダーを出すことになります。
同国内で行われればあまり変わらないようですが、別々の国で行われていれば多少遅れる可能性があることを理解しておきましょう。
スプレッドや約定力の違いがある
XMの場合、自社ではコピートレードを提供しておらず、メタクオーツ社のシグナルを利用することでコピートレードができる仕組みになっているため、プロトレーダーの中にはXM以外のブローカーを利用している方もいます。
そうなると、自分はXM、プロトレーダーは別のブローカーを利用していることもあり得ます。
互いの取引環境が異なると、プロトレーダーは利益を獲得できても、自分は利益が全然出ていなかったり、逆に損してしまうことも考えられます。
もしプロトレーダーがスキャルピングを行う人であれば、特に注意する必要があります。
知らない通貨を取引される可能性もなくはない
日本人にとっては、 JPYやUSD、EURは目にすることが多く、ある程度FXの知識があればどのように変動するかわかると思います。
しかし、選んだプロトレーダーが自分の知見のない通貨を取引する可能性があります。
もちろん、選ぶ段階でプロトレーダーが頻繁にトレードする通貨ペアを確認するとは思いますが、自分の理想とは全く異なるトレードが目の前で行われるかもしれないということを覚悟しておく必要があります。
コピートレードを利用しようと思っている方は、メリットもデメリットもあることを理解してから、使用するかどうか判断するようにしましょう。
XMでコピートレードを利用するには
XMでコピートレードを利用する方法としては3つの方法があります。
- メタクオーツ社のトレードシグナル
- 他のコピートレード提供元
- 個人のシグナル
まず、メタクオーツ社のトレードシグナルは、MQL5.comの「シグナル」から探すことができます。
メタクオーツ社のトレードシグナルは以下のようになっています。
XMの口座を開設している人であれば、MT4/MT5を通して利用可能です。
コピートレードの始め方については「XMでコピートレードを行う方法」をご確認ください。
XMやコピートレード提供元の双方が許可するのであれば、MQL5以外のコピートレード業者も利用可能です。
始める前に問い合わせて聞いてみると良いでしょう。
また、個人のシグナルについてですが利用する方は少数派のようです。
ご自身の口座情報をお願いしたプロトレーダーに提供して同様の取引を行ってもらったり、プロの取引情報をリアルタイムで流してもらってその代償として報酬を支払うという仕組みがほとんどです。
大切な資金を守るためにも、過去の成績を確認し、しっかり相談した上で契約を結びましょう。
主な海外FX業者でコピートレードをするには
XM以外でコピートレードをしたい場合、以下の海外FX業者もオススメです。
- Titan FX(人間的なシグナルのコピートレード)
スプレッドが狭く、約定力が高いことで有名なTitan FXは「ZuluTrade」というコピートレードサービスを無料で提供しています。
ー192ヵ国から集結したプロトレーダーの中から、自分にあったシグナルを選べる
ースプレッドや手数料はあるがあまり変わらない
ーコピートレードではできないLot数や指値逆指値の設定が可能
ーTitanの口座とは別にZuluTradeの専用口座が必要 - GEMFOREX(人間的なシグナルとEAのようなコピートレード)
完全自社製であり登録料や利用料金が無料で、自動売買サービスを提供していただけあって、実際にプロが行うトレードをコピーできるものや、EAのようなものなど、自動売買に特化した海外FX業者とも言えます。
ー簡単な利用申請を行うだけで、100を超えるプロのトレーダーを選び放題
ーサイト自体が日本語
ー4つのユーザー区分に分れており、口座資金残高によって区分が変わる - HotForex(人間的なシグナルのコピートレード)
独自のプラットフォームを採用しているため、タイムラグは他と比べて少ないと言われています。
ー800人以上のプロトレーダーからコピーしたいトレーダーをフォロー可能
ー日本語サポートが充実しているため評判も高い
ー円口座に対応してない
ー手数料は獲得利益の20〜50%で、他の業者よりも割高
もっと利益を出したいならキャッシュバック口座を作ろう
XMのような海外FX業者では、キャッシュバック口座を申請することができます。
有名なキャッシュバックといえば「TariTali」などが挙げられます。
キャッシュバックとは、取引を行う際にブローカーに支払う手数料をトレーダーに還元することで、実質取引コストを大幅に削減することができるサービスのことです。
取引が行われる度にキャッシュバックが発生するので、トレーダーにとっては非常にお得です。
コピートレードとキャッシュバックの組み合わせなら、普通にトレードするよりももっと効率的に利益を上げることが可能となるのです。
TariTaliの場合、TariTaliが提供するコピートレードEA(https://taritali.com/copytrade)を利用しているのであればキャッシュバックとの併用は可能だそうです。
もし他サービスのコピートレードであれば、併用可能かはコピートレードの提供元に確認する必要があるようです。
Titan FX : Titan FXでは公式でのキャッシュバックやコピートレード提供を行なっておりません。
そのため、利用したい方がご自身でキャッシュバックの提供元やコピートレードを提供しているZuluTradeに確認する必要があります。
GEMFOREX : コピートレード用口座をキャッシュバックサイト経由にて開設することも可能です。
しかしミラー(Mirror)の記載がある口座開設が必要です。
HotForex : ミラトレード用口座とキャッシュバック口座が紐づいていれば併用は可能です。
ただし、業者によっては「キャッシュバック」か「コピートレード」のどちらかを選ばないといけない場合があるので、FX業者或いはキャッシュバック提供元に併用可能かを確認しておきましょう。
キャッシュバックに関する情報は以下の記事をご覧ください。
XM(XMTrading)でトレードするなら、キャッシュバックを使わないと損! XMのキャッシュバックは取引する度に現金が手元に返ってくるお得なシステムです。 IB業者(キャッシュバックサイト)に登録すれば、取引数に応じ …
XMでコピートレードを行う方法
コピートレードを行う方法として、「ブラウザで購読する方法」と「MT4/MT5で購読する方法」があり、本記事では「ブラウザで購読する方法」を紹介します。
また、コピートレードを始めるにあたって、まずはMQL5に登録しておく必要があります。
まだ登録をされていない方は「+」をクリックしてMQL5の登録方法をご覧ください。
では早速、XMでコピートレードを行う方法を紹介します。
①ログインして、「ヘルプ」をクリックする
まずは、ご自身の取引口座にログインしましょう。
②「シグナル」を選択する
項目から「ヘルプ」を選びましょう。
MT5を利用している方はその中の「MQL5 シグナル」を選択しましょう。
もしMT4を利用しているなら、「MQL4 シグナル」を選択しましょう。
③コピートレード相手を選ぶ
コピートレードは以下のように表示されます。
コピートレード相手を選ぶ際は、条件を絞って検索し、手数料やトレード成績をよく確認してから利用しましょう。
興味のあるプロトレーダーをクリックすると、以下のようにそのトレーダーの取引成績が表示されます。
④コピーをクリックし、「MetaTraderの中でコピーを始める」をクリック
コピーしたいプロトレーダーのページの左側に以下のような緑のボタンがあるのでクリックしましょう。
すると最終確認画面が表示されるので、「MetaTraderの中でコピーを始める」をクリックしましょう。
⑤MT4/MT5が起動し、MQL5アカウントへのログインに進みます。
ログインIDとパスワードを入力したら、OKをクリックするとログインができます。
⑥シグナルのコピーの最終確認で設定をしてOKをクリックする
ログインが完了すると最終確認が表示されます。
MT4/MT5でシグナルを購読する方法
①MT4/MT5の左上の「ターミナル」マークをクリックすることで、画面下部にターミナルが表示される。
ターミナルで「シグナル」タブを開くとMQL5で販売されているシグナルの一覧が閲覧できる。
②定期購読したいシグナルが決まったら、ターミナル内右上の「00USDで購読」をクリック。(00USDとはそのシグナルの購読価格を意味する。)
③支払い方法を選択し、支払いを完了すると完了画面が表示される。
設定を決めてOKをクリックすると設定完了となり、もしコピー元がポジションを持っていた場合、すぐにトレードが始まるので注意しましょう。
コピートレードが設定できているのか知りたい場合は、「操作履歴」を確認しましょう。
Signal – synchronization finished successfully(画像内赤線)と出ていれば問題なく設定できています。
プロトレーダーの選び方
どのようにコピートレードを任せるプロトレーダーを選ぶと良いのか迷われる方がほとんどだと思います。
そんな方のために、メタクオーツ社のシグナルを例に「プロトレーダーを絞る条件および方法」と絞った後に「最終確認で確認すべきポイント」をご紹介します。
プロトレーダーを絞る条件および方法
メタクオーツ社のシグナルの場合、プロトレーダーの数は非常に多く、全てを細かく見るのはとても大変です。
「シグナル」ページを開いた最初のページにはオススメ度の高いプロトレーダーの情報が一目でわかるように表示されています。
メタクオーツ社のシグナルだと「フィルター」の機能があるので、条件を入力できると簡単にプロトレーダーを絞り込むことができます。
以下のようにシグナルのページの左側の「フィルター」である程度絞っていきましょう。
- レバレッジ…自身に合うものを選びましょう。
- 利益/月、%…「利益÷元金×100」の計算式で出てきた割合(利益率)。
トレーダーが本当に利益を得ているのかを判断可能で、年間で100%前後の利益率が出ていれば、優秀なトレーダーと言える。
–元金10万円に対して100万円の利益を得ると、利益率:100万円÷10万円×100=1,000%
–元金1,500万円に対して1,000万円の利益を得ると、利益率:1,500万円÷1,000万円×100=約66%
- 最大ドローダウン…最も大きく資金が下落した時の下落幅。40%以下が望ましい。
- 取引アクティビティ…必要であれば入力。
シグナル配信をした時間の内、どれくらいオープンポジションを持っているかを示した割合。
※オープンポジションとは、損益が確定していないポジション(未決済ポジション)のこと。 - 利益トレード…勝率のことで、60〜70%以上が望ましい。
- 最初の入金…取引開始する際の初めの入金額。必要であれば入力。
- 週間のトレーディング時間…1週間の合計取引時間。必要であれば入力。
- 1週間当たりの取引…5回以上が望ましい(1日1回での計算)。
- 購読者…購読者数は5人以上であることが望ましい。
- 購読無料、USD…購読費用。必要であれば入力。
上記のうちから「最大ドローダウン」、「1週間当たりの取引」、「購読者」に数字を入力していきます。
すると、「最大利益」でさらに絞った場合、以下のように表示されます。
「最大利益」の他に、「信頼性」、「1ヶ月以内に収益をあげる」、「日中」、「50米ドル未満」、「レビュー付き」、「レバレッジ1:100」、「ロボットの使用」を選ぶことで表示されるプロトレーダーも変わります。
- 「信頼性」…他のシグナルとの相対的なリスクを示しており、取引頻度、証拠金維持率、勝率、直近1カ月の成長率、直近3カ月の成長率によって算出された値が高いトレーダー。
ただし何の信頼性か不明確なため、”信頼性が高いと収益を計上しやすい”というわけではない。 - 「1ヶ月以内に収益をあげる」…今後1ヶ月以内に収益を上げるであろうトレーダー
- 「日中」…日本や中国国籍のトレーダー
- 「50米ドル未満」…購読価格が50ドル未満のトレーダー(高い順)
- 「レビュー付き」…レビューの付いているトレーダー
- 「レバレッジ1:100」…レバレッジが1:100に設定されているトレーダー
- 「ロボットの使用」…ロボットを使用しているトレーダー。
これらを利用して、自分に合ったプロトレーダーを絞り込みましょう。
サイトによって絞る方法は異なりますので、以下の条件を満たしているか確認しましょう。
- 総利益÷総損失 =1以上である
- 最大ドローダウンが小さい(40%以下が望ましい)
- 勝率(利益トレード)が60〜70%以上
- 取引実績が50回以上である
- 勝ちトレードの質が高い
- 購読者数が5人以上
- 成長率が高い(長期的に利益を増やしている)
条件は全て満たしていれば良いですが、完璧なプロトレーダーは少ないため妥協することも必要です。
しかし、「成長率が高い」と「最大ドローダウンが小さい」は絶対条件と言えるので、その2つを満たしていないものは避けた方が良いかもしれません。
プロトレーダーを選ぶとき最終的に確認すべきポイント
ここまでで数人のプロトレーダーに絞ることができたと思います。
ここからは最終的に1人に絞るために確認すべきポイントの8つを紹介します。
- 資金管理やレバレッジが自分の投資金に見合っているか
- ドローダウンはどうなってるか
- どのぐらいの勝率か
- 成長が右肩上がりに伸びている(長期)
- 頻繁に取引を行なっている
- 有効証拠金(エクイティ)が右肩上がりに伸びている
- トレードに使用する通貨ペア数と種類
- どのぐらいのコストがかかるか
では、早速ポイントを確認していきましょう。
1.資金管理やレバレッジが自分の投資金に見合っているか
業者によって異なることもありますが、基本的に取引枚数はコピートレードを提供するプロトレーダーの資金やFX業者等によって決められていることが多く、トレーダー側で変更できない可能性があります。
そのため、運用先がどのぐらいの資金で取引を始めたのか、何倍のレバレッジで運用するのかを確認しましょう。
上記のプロトレーダーだとレバレッジは100倍で、最初は539.32USDから取引をスタートさせています。
資金や希望するレバレッジが近い方がプロのトレーダーと同じような取引ができるため、自身の資金額に合ったプロトレーダーを選ぶことが重要です。
10万円しかないのに、100万円の資金で取引を始めているプロトレーダーを選択するのは危険ですね。
2.ドローダウンはどうなってるか
ドローダウンは、ポジションを保有している時の資産曲線が山頂(Peak)から谷底(Trough)までの右下がりの状態になっていることで、山頂から谷底までの下落幅をパーセンテージで表現します。
ドローダウンの計算式は以下のようになっています。
資産残高が100万円まで行った後に80万円に下がったとすると、(100ー80)/100 = 20%のドローダウンが起こったことになります。
また、取引中に発生したドローダウンの中でも最大のものを「最大ドローダウン」と呼びます。
プロトレーダーを絞るための条件として、「最大ドローダウンが小さい(10〜40%が望ましい)」を挙げていますが、プロトレーダーの詳細ページでも確認できます。
単純な数字だけですが、詳細ページの一番上に「最大のドローダウン」が表記されています。
左のように最大ドローダウンが低いと損失のリスクは少ないので、急に大損を抱える可能性も低いでしょう。
プロトレーダーのドローダウンについては「リスク」の「ドローダウン」をご覧ください。
グラフには、資産運用においてどのぐらい損失が発生し、資産総額が減少したかを表しています。
良い例と悪い例を比較しながら見ていきましょう。
【良い例】
青色の線グラフを見ると全体的に0%が多く、たまに高くなることはありますが最大が30%以下です。
絶対ドローダウン(初期資金からどれだけ金額が減ったかを表す)が0USDなので、初期から現在までトータルで見ても資金が減っていません。
これらの事から、このプロトレーダーがうまく損切りできているということがわかります。
【悪い例】
一方でこのプロトレーダーの場合、ドローダウンはあてになりません。
なぜなら、多くトレードしているように見えますが、損益がプラマイゼロに近いからです。
残高による最大のドローダウンが43,699JPYで割合が57.22%という点から、損切りができていないということがわかります。
含み損を持ち続けるプロトレーダーだと「利小損大」になり得る可能性があるので注意が必要です。
ドローダウンを確認する際は、自身がどれぐらいまでならマイナスを受け入れられるか、リスクの許容範囲をしっかり考えておきましょう
3.どのぐらいの勝率か
プロトレーダーを選ぶ上で、利益がどれぐらい出ているのかも大事なポイントです。
「利益トレード」とは勝率のことを表します。
プロトレーダーを絞るための条件として、「勝率(利益トレード)が60〜70%以上」と挙げているのでそれを満たしていることになります。
そして、勝率に加え、連勝数・連敗数などを確認しておくとプロトレーダーがどのぐらい取引が上手いのか知ることができます。
連勝数などについては「リスク」の「ドローダウン」の真ん中の方で確認することができます。
以上のようなプロトレーダーであれば、連敗数や連敗での損失額を上回るぐらい連勝して利益を上げることができているので、継続的に利益を上げることができるトレーダーと言えるでしょう。
最悪のトレードでも51.39USDの損失で抑えており、連敗での損失も205.90USD(8回)だけなので、損切りもきちんとできています。
連勝数が多いプロトレーダーは利確がうまくできるという特徴があります。
逆に、連敗数が多く、連敗での損失が大きいプロトレーダーは「まだ行ける」という気持ちで損切りができていない、資金残高が多いため含み損で乗り切ろうと考えていることもあるので要注意です。
4.成長が右肩上がりに伸びている(長期)
サイトに上がるプロトレーダーの中でも、結果を出している人とそうでない人に分かれます。
それを一目で知るには「口座」の「成長」をご覧ください。
以下のように成長率が表示され、トレード開始時から現在までの成長の様子を確認できます。
上のグラフでは、成長率が右肩上がりということがわかり、その下の月間/年間/全体の成長率でも継続的な成長が見られるので、信頼性があるプロトレーダーと言えます。
「統計」の方にも、以下のように成長を表した数値が表記されています。
月間の成長率のみならず、年間の成長率までもを予測してくれるので、プロトレーダーを選ぶときに抑えておけば、今後の自身の利益にも期待できます。
また、アルゴリズム取引の数値はプロトレーダーの全体取引のうち何%がアルゴリズム取引であるかを表しています。
アルゴリズム取引とは、大口の注文をプログラムによる自動取引により、時間・価格・出来高に基づき小口注文に分割して発注する取引方法を言い、自らの取引により株価が乱高下しないように売買注文を分散させることなどを目的としています。
決められたプログラムで動くのがアルゴリズム取引の特徴なので、市場は常に変動し続けるため、序盤は順調に勝っていても、急に下落して損をしてしまうこともあります。
プロトレーダーの成長率と共に、どのような取引手段が行われているかを知っておきましょう。
5.頻繁に取引を行なっている
コピートレードで利益を出すには「取引回数」が重要となってきます。
「統計」のページ上部にプロトレーダーの取引回数が載っており、これまでのトレード合計数と利益/損失のトレード数が確認できます。
下の方には取引に関する情報が載っており、直近のトレードや1週間(市場が休みの日があるので実質5日)あたりのトレード、1つのトレードに対する平均保有時間を見ることができます。
利益トレードの回数が損失よりも多く、1週間あたりの取引が5~10回以上であるプロトレーダーを選ぶことが望ましいです。
また、平均保有時間で相手がデイトレーダーかどうかもわかるので、きちんと確認しましょう。
6.有効証拠金(エクイティ)が右肩上がりに伸びている
有効証拠金とは、口座残高に未決済の損益(含み益・含み損)を加えた証拠金残高のことです。
有効証拠金の伸びによって、どのぐらいの収益力があるのかわかります。
プロトレーダーのページに入り、「口座」ページの最下部に「エクイティ(有効証拠金)」が表示されています。
【良い例】
以上のように残高(青線)とエクイティ(緑線)がほぼ同じように移動している場合は、半年に渡って徐々に利益が増えているため、今後も優秀な成績を上げる可能性が高いです。
一方で以下のように、エクイティだけが大きく下がっている場合は含み損が大きいことを示します。
【悪い例】
含み損を抱えていても、決済を行わなければ負けたことにはなりません。
しかし、多額な投資しているにも関わらず、残高が右肩下がりなので、損切りがうまくできていないとも取れるため、今後の取引にはあまり期待できないでしょう。
7.トレードに使用する通貨ペア数と種類
「統計」という項目から「配布」のグラフで通貨ペアと種類を確認できます。
上のような一種類だけの通貨ペアを取引しているプロトレーダーを選ぶ前に、自身のブローカーの通貨ペア(例:EURUSD)のスプレッドが広いかどうかを確認しておきましょう。
スプレッドがあまりにも広い場合は、プロトレーダーと自身のトレード損益に差が出てきて、プロは利益を出しているのに、自分は損失ばかりになる状況もあり得るので、注意が必要です。
プロトレーダーによって、取引している通貨ペア数や種類が異なります。
主に1種類だけをトレードしているプロトレーダーは、利益を出せるタイミングは比較的少ないですが、その1種類の通貨ペアに対する理解度が深いので、正確に取引できる特徴があります。
一方で複数の通貨ペアをトレードしているプロトレーダーだと、理解度自体はあまり深くない可能性はありますが、複数の通貨ペアを取引できる分、利益を獲得できる可能性が多くなる特徴があります。
心配な方には、急激な価格変動が起きにくいJPY(日本円)・USD(ドル)・EUR(ユーロ)などのメジャー通貨がオススメです。
XMのおすすめ通貨ペアについては以下の記事をご覧ください。
日本トレーダーから人気を集める海外FX業者「XMTrading」には全部で57種類の通貨ペアがあります。 取り扱い通貨ペアが多いのは嬉しいものの、数が多過ぎてどれを選べばいいのかお困りではないですか? そこで今回は、 通 …
8.どのぐらいのコストがかかるか
プロトレーダーを選ぶ際に、それぞれ値段が表示されているので、自分の資金に合った人を選びましょう。
平均は30ドルとなっていて、金額はピンキリですが、高ければ良いというわけではありません。
無料で良いものもあれば、高額なのに全然利益が出ないこともあります。
プロトレーダーの資金や過去の成績を確認した後に、コストを見て「払う価値がある」、「勉強として投資してみよう」と思った場合のみ利用してみるべきです。
少し面倒ではありますが、コピートレードを考えている方は絶対に知っておくべき条件ですね。
コピートレードで注意すべき点
コピートレードは「楽して利益を得られる」方法ではありますが、以下の点に注意する必要があります。
- 身の丈以上の金額は入金しない、余剰資金で取引する
- 放置せずプロのトレードから学ぶ
- 全て任せるのではなく、運用結果から継続か変更を判断する
身の丈以上の金額は入金しない、余剰資金で取引する
当たり前のことですが、大きな賭けに出ることはやめましょう。
FX取引でありがちなのが、貯金だけでなく生活費にまでも入金し、一攫千金を目論むことです。
しかし、絶対に勝てるということはないので、身の丈に合った金額や余剰資金で取引をするようにしましょう。
放置せずプロのトレードから学ぶ
コピートレードがあるおかげで自分でトレードをする必要がなくなったとは言え、FXの知識が不要というわけではありません。
コピートレードがあるからこそ、プロのトレードからトレード方法を学ぶことが大切です。
プロがどのタイミングで利確や損切りをしているのかや、どのように取引する商品を選んでいるのかを日頃から考えるようにするといいかもしれません。
そして、自分でもFXの勉強をしたり、ニュースや新聞から経済状況を見るなどの努力をすることで、コピートレードへの投資が利益を上げるためだけでなく、自分の成長にも繋がるはずです。
全て任せるのではなく、運用結果から継続か変更を判断する
相場状況は日々変化しますので、運用結果からそのプロトレーダーに任し続けるか変更するかを判断できるようにしましょう。
始めたばかりの方は損益の増減だけを見がちです。
損益は運任せの場合もあるため、トレードを委ねるにはまだ情報が不十分だからです。
手間はかかりますが、ドローダウンや利益率を頻繁に確認しましょう。
そして、継続的に利益が出ているのであれば「継続」、利益率がだんだん下がってきているかドローダウンが高くなれば「変更」を考えることをオススメします。
プロの真似ができるからとは言えど、頼りっきりは禁物ですね…。
コピートレードは違法ではないのか?
「プロのトレードをコピーすることは違法ではないのか?」と心配になる方も多いと思います。
結論から言うと、コピートレードは違法ではありません。
XMのような海外FX業者は日本の金融庁の管轄外ですので、登録をしなくても違法ではなく法律の適応もないのです。
ただし、国内FX業者でコピートレードを利用する際は、金融商品取引法の「投資助言代理業者」または「投資運用業者」としての登録を受けた業者であるかを確認する必要があります。
また、コピートレードはトレーダー、FX業者及びコピートレード提供元、プロトレーダーの各々が同意の下行われているため、問題はありません。
ただし、FX業者が個人契約でのコピートレードを禁止している場合があるので、ご自身の利用するFX業者がコピートレードが可能なのかどうかを確認しておきましょう。
コピートレードの利用料は確定申告の時、経費として申告可能か?
海外FX業者で利益を出すためにかけた費用は、基本的には必要経費として確定申告が可能です。
ただし、必要経費かどうかを最終的に判断するのは税務署のため、経費として認められない場合もあります。
経費として認めてもらうためには税務署も納得できる証拠が必要になるためが、レシートや品目や数量がきちんと書かれた領収書をきちんと保管しておきましょう。
レシートや領収書に何のための費用なのかをメモしておくと良いかもしれません。
確定申告については以下の記事をご覧ください。
海外FX業者「XMTrading(XM)」を利用する最大のメリットはハイレバレッジと豊富なボーナスを利用して効率よく利益を出せることです。 ただしXMで獲得した利益には税金がかかるので、確定申告をする必要があります。 海 …
FAQ
- XMではコピートレード(ミラートレード)ができるの?
- XMではコピートレードができます。
ただし、XM自体が提供しているわけではないので、MQL5のシグナルなどのコピートレードを提供している業者に登録してXMの口座と紐付けることで、コピートレードが利用できるようになります。
- コピートレードは儲かるの?
- コピートレードは初心者でも利益を出すことができます。
ただし、利益を出すには、相場にあったプロトレーダーを選ぶ必要があります。
始める前にプロトレーダーの過去の成績や取引の特徴をしっかり分析することを心がけましょう。
- コピートレードする際におすすめのプロトレーダーいる?どうやって探す?
- 相場によって利益を出すプロトレーダーは変わってくるので、自身で探してみるといいでしょう。
XMで利用できるMQL5のシグナルでは、信頼性や利益率などからプロトレーダーを絞り込むことが可能です。
また、フィルター機能も付いているのでご自身で絞ってみることをおすすめします。
詳しい情報は、本記事の「プロトレーダーの選び方」をご覧ください。
- コピートレード(ミラートレード)は違法?
- 違法ではありません。
具体的に言うと、XMなどの海外FX業者は日本の金融庁の管轄外であるため、法律の適応がなく違法ではないのです。
FX業者及びコピートレード提供元、プロトレーダー、コピートレード利用者間ではきちんと報酬の支払いや情報公開が行われているため問題ありません。
まとめ
今回は、コピートレードについてご紹介しました。
プロ同様の取引が初心者でもできることから非常に人気の高い「コピートレード」ですが、放置しすぎたり、頼りすぎるのはあまりよくありません。
儲かるためには、相場状況にあったプロトレーダーを選ぶことが大切です。
また、コピートレードはあくまでも「助っ人」のような存在ということを理解し、プロのトレードから学びを得て、自分の経験に繋げていきましょう。
コピートレードを始める方は、前もってコピートレードの特徴やメリット・デメリット、注意点などを把握した上で、利用するようにしましょう。
筆者:海外FXラボ編集部
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