「XMのストップレベルは?」
「XMのストップレベル、ゼロになったって本当?」
XM(XMTrading)などの海外FXを利用していると「ストップレベル」という言葉を見かけると思いますが、どういうものか知っていますか?
ストップレベルとは、予約注文を入れる時に現在のレートから一定値を離して設定しなければいけない値です。
成行注文で使うことはないですが、指値・逆指値注文の際に必要な知識です。
本記事では、XMでのストップレベル一覧や他業者との比較、そして確認方法などを紹介します。
XMのストップレベルは広い?【ストップレベル一覧】
結論から言うと、XMのスプレッドは現在全て「0」となっています。
実際にXMのサイトにも以下のようなお知らせが出ています。
XMでトレーダーに人気な主要通貨ペアとおすすめの通貨ペア、ゴールド(GOLD)のストップレベルは以下の通りです。
▼XMのストップレベル一覧(※2023年3月30日現在)
通貨ペア | 指値および逆指値のレベル | pips単位 |
---|---|---|
EURUSD | 0 | 0pips |
USDJPY | 0 | 0pips |
AUDUSD | 0 | 0pips |
GBPUSD | 0 | 0pips |
EURJPY | 0 | 0pips |
GBPJPY | 0 | 0pips |
EURTRY | 0 | 0pips |
USDTRY | 0 | 0pips |
EURZAR | 0 | 0pips |
USDMXN | 0 | 0pips |
USDZAR | 0 | 0pips |
GOLD | 0 | 0pips |
以前はXMのストップレベルは広く設置されていたため懸念点でした。
今回XMが何の予告もなくストップレベルの見直しを行なったことで、驚いた方も多いようです。
XMのストップレベル、CFD含む全銘柄のストップレベルが0になってました。
— マサユキ@海外FXターミナル長 (@fx_terminal) August 20, 2021
ストップレベル0です。
少し前にストップレベルが縮小して喜んでいましたが、まさか0になるとは…🤩 pic.twitter.com/i5ojcpd3eI
XM利用者の中には、ストップレベルが広いことから他のFX業者に乗り変える人も多かったようです。
今回XMのストップレベルが「0」になったことはトレーダーにとってメリットですね。
指値・逆指値注文やEAを利用しているときの障害がなくなるので、取引が有利になります。
XMのストップレベルがゼロに変更されたのは嬉しいことですね。
ストップレベルとは?
ストップレベルとは、指値注文や逆指値注文などの待機注文を出す際に、現在のレートから離さなければいけない数値を指します。
何もない状態だとEAによる多頻度売買が行われ、サーバーの負荷が大きくなるため、それを防止するためにストップレベルを設置して制限をかけているのです。
例えば、ドル円の現在のレートが120.00円で、ストップレベルが5pipsであったとします。
現在レートである120.00円から最低5pips以上離れたレートからしか待機注文は出せないので、119.95円以下か120.05円以上のレートからしか注文が出せないということになります。
万が一、ストップレベルを満たしていないレートでXMの指値注文の発注フォームの「価格」を記入すると、注文ボタンがアクティブにならずに注文できないのでご注意ください。
XMでは公式サイトの「取引商品」、あるいはMT4/MT5の各取引商品の「仕様」からストップレベルが確認できます。
ストップレベルの確認方法は本記事中の「ストップレベルの調べ方」で解説しているので、見てください。
▼公式サイトの「取引商品」
▼MT4/MT5の各取引商品の「仕様」
ストップレベルはFX業者ごとに異なり、さらに同じ会社であっても口座の種類や通貨によって、異なるストップレベル値が設定されています。
取引を行う前に確認しておきましょう。
XMのゼロ口座のストップレベルはどうなの?
XMのゼロ口座のストップレベルは、スタンダード口座やマイクロ口座と同様に「0」となっています。
さらに、スプレッドが他の口座タイプより狭く設定されていることを踏まえると、XMのゼロ口座は裁量トレード、指値・逆指値注文、EAによるスキャルピング向きと言えます。
XMのゼロ口座についてもっと詳しく知りたい人はこの記事を参考にしてください。
XMのゼロ口座にはどんな手数料がかかるの?3タイプあるXMの口座の中で、スプレッドが狭くスキャルピング向きのゼロ口座。手数料の面でどんなメリットとデメリットがあるのか、ほかの口座と比較してみました。
他の海外FX業者のストップレベルについて
ストップレベルが0である海外FX業者はXMも含め以下の通りです。
ストップレベルが0と言うことは存在しないことになるので、格段にトレードがやりやすくなります。
タイトなスキャルピングができるようになると、損切りも最小限となるのでトレーダーの理想と言えます。
ストップレベルがある海外FX業者を比較した表です。
通貨ペア | EURUSD | USDJPY | AUDUSD | GBPUSD | EURJPY | GBPJPY |
---|---|---|---|---|---|---|
GEMFOREX | 2.0pips | 2.0pips | 2.5pips | 2.6pips | 2.7pips | 5.4pips |
HFM | 3.0pips | 3.0pips | 4.0pips | 3.0pips | 5.0pips | 5.0pips |
FXGT | 1.3pips | 1.6pips | 1.5pips | 2.1pips | 1.7pips | 3.1pips |
IS6FX | 2.0pips | 2.0pips | 2.5pips | 2.6pips | 2.7pips | 5.4pips |
指値・逆指値注文をよく使う人にとっては、少しのストップレベルでも障害になり得ます。
それでも、信頼性・取引コスト・ボーナスなど他の大事なポイントもあるので、それらを全体的に見てから判断することをおすすめします。
XMにおけるストップレベルの単位
ストップレベルを表す単位として以下の2つがあります。
・ポイント
・pips
ストップレベルを確認する上で重要なのでどちらも覚えておきましょう。
【換算方法】XMのポイントの場合
基本的に、XMのストップレベルの単位は「ポイント」で表されています。
MT4やMT5の「仕様」から確認する際に確認できる数値がストップレベルのポイントです。
しかし、公式サイトの「取引商品」内ではポイントではなく、ストップレベルを「指値および逆指値のレベル」と表記しています。
指値および逆指値のレベルは以下のようにポイントに換算できます。
※最低価格変動:1ポイントあたりの値動きのこと
過去のUSDJPYを例に挙げてストップレベルを計算してみます。
以上の情報から、最低価格変動が 0.001、指値および逆指値のレベルが 0.012 であることがわかり、計算式に当てはめてみると以下のようになります。
ストップレベル:0.012(指値および逆指値のレベル)÷0.001(最低価格変動)=12 ポイント
MT4/MT5の各取引商品の「仕様」では単位がポイントで表記されており、USDJPYのストップレベルは12ポイントであることがわかります。
【換算方法】pipsの場合
XMやMT4/MT5ではストップレベルがpipで表されていませんが、pips換算した方が想像しやすい人もいるでしょう。
ストップレベルをpips換算するのであれば、取引商品によって換算式が変わってきます。
日本円の場合:指値および逆指値のレベル÷0.01
日本円以外の場合:指値および逆指値のレベル÷0.0001
※日本円 1pips=0.01/日本円以外 1pips=0.0001/ゴールド 1pips=0.1
以下の例をもとに、EURUSDとUSDJPYの指値および逆指値のレベルをpipsに換算してみましょう。
日本円の場合→USDJPY:0.012÷0.01=1.2pips
日本円以外の場合→EURUSD:0.00012÷0.0001=1.2pips
この時の場合、EURUSDとUSDJPYのどちらも1.2pipsであることがわかります。
ストップレベルが広いデメリットは?
XMのストップレベルは「0」ですが、以前は他の海外FX業者のようにストップレベルが広く設定されていましたね。
デメリットは以下の2つです。
- 指値・逆指値注文が入りにくい
- EA(自動売買)の性能を最大限に活かせない
指値・逆指値注文が入りにくい
ストップレベルが設定されていると、現在のレートから発注できるレートの幅が制限されてしまいます。
例えば、GBPJPYでストップレベルが6pipsに設定されているとします。
この場合、現在のレートから6pips以上離して指値あるいは逆指値の注文を入れる必要があります。
もし「現在のレートから3pips動いたらエントリーしたい」と思っていても、ストップレベルの6pipsよりも近くなってしまうため注文を入れることができません。
EAの性能を最大限に活かせない
EA(自動売買ソフト)は、システムが自動で取引してくれるので、いつもパソコンに張り付いている必要がありません。
また、急激な価格変動に備えて利確や損切り注文を仕込むこともできます。
しかしEAでは、新規注文や決済注文を入れる時にストップレベルの値幅よりも離れたレートでしか注文を入れることができません。
広ければ広いほどポジションを持てなかったり、最適なレートで決済されないということが起こります。
そうなるとEAを利用しても利確・損切りのチャンスを逃してしまうので、最大限に活かすことはできないでしょう。
取引の自由度を考えると、ストップレベルは狭ければ狭いほど良いですね…。
ストップレベルの調べ方
ストップレベルの調べ方をPC版とスマホ版に分けて紹介します。
PC版
PCを使ってストップレベルを調べる場合は、「MT4/MT5」か「XM公式サイト」を利用してください。
MT4 /MT5
気配値で気になる商品にカーソルを合わせて右クリックし、「仕様」を選択します。
取引条件が表示され、その中から「ストップレベル」を確認できます。
XMの公式サイト
XMの公式サイトにアクセスして、「取引」から知りたい取引商品をクリックします。
取引商品の詳細が表示されます。
「指値および逆指値のレベル」がストップレベルのことです。
現在XMのストップレベルは「0」ですが、アナウンスなしで変更されることがあります。
XMの公式サイトから閲覧できるので、気になる人はチェックしてみてください。
スマホ版
スマホを使ってストップレベルを調べる方法です。
「XMのスマホアプリ」か「メタクオーツ社のスマホアプリ」を利用してください。
XMスマホアプリ
例えばUSDJPYを調べる場合、まずは「銘柄」をタップし、「Forex」→「Standard」→「Majors」を開きます。
確認したい商品の「i」をタップすると取引条件が表示され、スプレットレベルが確認できます。
メタクオーツ社 スマホアプリ
気配値に商品名がない場合は、シンボルを検索して追加をします。
気配値で商品をタップし、「詳細」をタップするとスプレットが確認できます。
FAQ(よくある質問)
- XMのストップレベルは広い?
- いいえ、現在XMのストップレベルは一律で「0」に設定されています。
- XMのゼロ口座のストップレベルはどうなってる?
- XMのゼロ口座は、スタンダード口座・マイクロ口座と同様にストップレベル「0」です。
- XMのストップレベルはどこで確認できるの?
- XMのストップレベルは、公式サイト・MT4 /MT5・スマホアプリで確認できます。
まとめ
本記事ではストップレベルについてやXMと他業者のストップレベルの比較を紹介しました。
指値注文や逆指値注文を発注できるかできないか、ストップレベルが大きく関わってきます。
XMのストップレベルは「0」に変更されたのでトレーダーにとって有利になっています。
XMのストップレベルがゼロになって、より自由にトレードできるようになったね
筆者:海外FXラボ編集部
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